□本日落語二席。
◆桂雀々「くっしゃみ講釈」(衛星劇場『衛星演芸招待席』)。
深川江戸資料館小劇場、令和6(2024)年9月15日(桂雀々独演会「雀々の爆笑秋まつり」)。
雀々の芸風というと、パワフルなパフォーマンスを展開する高座と言われることが多々ある。それを象徴するネタの一つがこの「くっしゃみ講釈」だったかもしれない。
講釈師に仕返しをしたいあほな男が、買物の中身を忘れて、八百屋でのぞきからくりを必死になって演じる件(くだり)、そして、講釈場に向ったあと、講釈師の後藤一山が「難波戦記」をくしゃみまじりで熱演するところ、こういったところが雀々の個性をあますところなく伝えていた。
そして、何度かこのネタに接したが、いつも雀々は汗だくになって「くっしゃみ講釈」を演じていたという記憶がある。手拭で何度も何度も自分の顔を拭いながら語り続けていた。
ところが、この日の高座は、その汗がまったく見られなかった。見た目には、いつもとかわらぬパワフルさだったと思うが、微妙に身体が弱っていたことの証左だろうか。それは、他界したことを知ってしまった今だからそう見えたのだろうか。
◆入船亭扇辰「死ぬなら今」(NHKラジオ第一『真打ち競演』)。
鳥取県湯梨浜町ハワイアロハホール、令和6(2024)年11月8日収録(湯梨浜町制施行20周年記念)※12月7日OA。
◆桂雀々「くっしゃみ講釈」(衛星劇場『衛星演芸招待席』)。
深川江戸資料館小劇場、令和6(2024)年9月15日(桂雀々独演会「雀々の爆笑秋まつり」)。
雀々の芸風というと、パワフルなパフォーマンスを展開する高座と言われることが多々ある。それを象徴するネタの一つがこの「くっしゃみ講釈」だったかもしれない。
講釈師に仕返しをしたいあほな男が、買物の中身を忘れて、八百屋でのぞきからくりを必死になって演じる件(くだり)、そして、講釈場に向ったあと、講釈師の後藤一山が「難波戦記」をくしゃみまじりで熱演するところ、こういったところが雀々の個性をあますところなく伝えていた。
そして、何度かこのネタに接したが、いつも雀々は汗だくになって「くっしゃみ講釈」を演じていたという記憶がある。手拭で何度も何度も自分の顔を拭いながら語り続けていた。
ところが、この日の高座は、その汗がまったく見られなかった。見た目には、いつもとかわらぬパワフルさだったと思うが、微妙に身体が弱っていたことの証左だろうか。それは、他界したことを知ってしまった今だからそう見えたのだろうか。
◆入船亭扇辰「死ぬなら今」(NHKラジオ第一『真打ち競演』)。
鳥取県湯梨浜町ハワイアロハホール、令和6(2024)年11月8日収録(湯梨浜町制施行20周年記念)※12月7日OA。