竹林亭白房

雲助「商売根問」★落語

□本日落語一席。
◆五街道雲助「商売根問」(TBSチャンネル『落語研究会』)。
東京三宅坂国立劇場小劇場、令和5(2023)年5月2日(第659回「TBS落語研究会」)。
人間国宝による小品の一席。前座ネタと言ってもよいのだろうか。なかなか趣深いものである。
本ネタに入った出だし「まあ、こっちへお入り」と御隠居が訪ねてきた男に言うと、男は「どうしてそんな上方落語みたいな言いかたをするんだ」と応じた。そして、こういう言いかたをすれば、この落語の由来がわかるから……と。

あまり聞かない、なかなかおもしろいクスグリだ。そういえば、あまり意識していなかったけれど、「まあ、こっちへお入り」と言うのは上方落語だけの特徴だったのか。同様のシチュエーションをとる落語は東京落語にもいくらでもある(「道灌」とか「やかん」とか)。けれど、東京由来のこういった落語では「まあ、こっちへお入り」とは、けっして言わなかったのだったか。また、注意して聞いてみよう。

「商売根問」自体について言えば、東京の落語家としてはあまり聞いた記憶がない。2011年以後の鑑演記録では、十一席聞いている「商売根問」のうち、今日の雲助を入れて東京の落語家は二席だけである。ちなみに、あとの一席は柳家小はぜ。公演情報は、紀伊國屋ホール、令和4(2022)年9月12日(第687回「紀伊國屋寄席」)。
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