竹林亭白房

喬太郎「猫久」★落語

□本日落語一席。
◆柳家喬太郎「猫久」(寄席チャンネル『粋 らくご』)。
三鷹市芸術文化センター星のホール、令和6(2024)年8月3日(「柳家喬太郎みたか勉強会」昼の部)。
「勉強会」と題した落語会として、選ばれたネタには何らかの意味があったのだろうと思うが、「猫久」に関しては長らく演じていなかったものを高座に掛けてみるという意義があったのだろうか。自分が喬太郎の「猫久」を聴いたのは、2016年7月のBS11『柳家喬太郎のイレブン寄席』での高座だった。もし、その間これを演じていなかったのだとすれば、およそ八年ぶりの口演ということになるのだが、どうだったろう。

数あるオウム返しの落語ではわりと地味なほうで、そんなところが敬遠されるのか、他の落語家でもこれを演っているところに遭遇するのはまれである。ちなみに、2011年以後、当代の落語家としてこれを聴いたのは、喬太郎以外だと、柳家花緑と九代目桂文楽の二人だけである。

笑いどころの少ない落語なので、淡々と進行していく感じになるが、2016年に喬太郎がこれを演じたときは、「違法ではないが不適切」という時事ネタのギャグを入れて客席をわかせていた。時事ネタゆえ、今ではもう通用しないが、当時東京都知事だった舛添要一が、私的用件に公用車を使ったりしていたことについて舛添が言いわけした台詞である。

今回、喬太郎はネタ中にギャグを挿入するとかでなく、じゅうぶんに時間をとったマクラで客席を温めていた。
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