□本日落語三席。
◆三代目柳家権太楼「お見立て」(NHK-Eテレ『日本の話芸』)。
東京渋谷NHK放送センター、令和6(2024)年11月17日収録。
「お見立て」は頻繁に聴くネタだが、権太楼で聴いたことはちょっと記憶にないなあと思って2005年以後の記録を見ると、やはり権太楼の「お見立て」はなかった。したところ、オープニングトークで、権太楼当人がもう三十年ほど演っていない蔵出しだのネタと言っていた。ちょっと意外な気がした。
また、これを教わったのは四十年ほど前で先々代の小勝だと言っていた。先々代の三升家小勝というと六代目で、自分もレコードを持っているが、新作落語「水道のホース屋(水道のゴム屋)」で有名になった人だ。
ただ、この六代目小勝は、脳溢血で倒れ、いったい快復するが、1966年以後療養生活に入って1971年に他界している(Wikipediaによる)。
権太楼の入門は1970年で、まだこのとき六代目小勝は存命だが、落語の稽古をつけられるという情況になかったのではないだろうか。また、権太楼が言った四十年ほど前に教わったという年数ともあわない。
かたがた思うに、権太楼が「お見立て」を教わったというのは、七代目三升家小勝ではないだろうか。すると、四十年ほど前の1980年前後に、まだ二ツ目時分だった権太楼(当時さん光)が、真打の七代目小勝(当時勝彌だったかも)に稽古をつけてもらったということでつじつまがあうのだが、どうだろう。
さて、教わった小勝流ということなのだろうか、権太楼は、この噺に登場する田舎者の御大尽杢兵衛を信州の人物として演じていた。一般にこれを聴くとき、杢兵衛大尽は、とくにどこの人物という土地を演者は出していないという記憶があるのだが、ちょっとめずらしいと思った。
ちなみに、『増補 落語事典』では栃木としていた。栃木ならまだわかるが、信州からちょくちょく吉原に遊びに来ることはあったのだろうか。
◆露の団姫「松山鏡」.(ABCラジオ『日曜らくごなみはや亭』)。
神戸新開地喜楽館、令和6(2024)年10月4日(マルエスpresents「神戸新開地・喜楽館AWARD2024」予選第二日)。
◆『笑点』大喜利:春風亭昇太(司会)/三遊亭小遊三・春風亭一之輔・林家たい平・立川晴の輔・三遊亭好楽・桂宮治(日テレ『笑点』第2943回)。
日テレ麹町スタジオ、令和7(2025)年1月12日OA。
◆三代目柳家権太楼「お見立て」(NHK-Eテレ『日本の話芸』)。
東京渋谷NHK放送センター、令和6(2024)年11月17日収録。
「お見立て」は頻繁に聴くネタだが、権太楼で聴いたことはちょっと記憶にないなあと思って2005年以後の記録を見ると、やはり権太楼の「お見立て」はなかった。したところ、オープニングトークで、権太楼当人がもう三十年ほど演っていない蔵出しだのネタと言っていた。ちょっと意外な気がした。
また、これを教わったのは四十年ほど前で先々代の小勝だと言っていた。先々代の三升家小勝というと六代目で、自分もレコードを持っているが、新作落語「水道のホース屋(水道のゴム屋)」で有名になった人だ。
ただ、この六代目小勝は、脳溢血で倒れ、いったい快復するが、1966年以後療養生活に入って1971年に他界している(Wikipediaによる)。
権太楼の入門は1970年で、まだこのとき六代目小勝は存命だが、落語の稽古をつけられるという情況になかったのではないだろうか。また、権太楼が言った四十年ほど前に教わったという年数ともあわない。
かたがた思うに、権太楼が「お見立て」を教わったというのは、七代目三升家小勝ではないだろうか。すると、四十年ほど前の1980年前後に、まだ二ツ目時分だった権太楼(当時さん光)が、真打の七代目小勝(当時勝彌だったかも)に稽古をつけてもらったということでつじつまがあうのだが、どうだろう。
さて、教わった小勝流ということなのだろうか、権太楼は、この噺に登場する田舎者の御大尽杢兵衛を信州の人物として演じていた。一般にこれを聴くとき、杢兵衛大尽は、とくにどこの人物という土地を演者は出していないという記憶があるのだが、ちょっとめずらしいと思った。
ちなみに、『増補 落語事典』では栃木としていた。栃木ならまだわかるが、信州からちょくちょく吉原に遊びに来ることはあったのだろうか。
◆露の団姫「松山鏡」.(ABCラジオ『日曜らくごなみはや亭』)。
神戸新開地喜楽館、令和6(2024)年10月4日(マルエスpresents「神戸新開地・喜楽館AWARD2024」予選第二日)。
◆『笑点』大喜利:春風亭昇太(司会)/三遊亭小遊三・春風亭一之輔・林家たい平・立川晴の輔・三遊亭好楽・桂宮治(日テレ『笑点』第2943回)。
日テレ麹町スタジオ、令和7(2025)年1月12日OA。