竹林亭白房

喬太郎「按摩の炬燵」★落語

□本日落語二席。
◆柳家喬太郎「按摩の炬燵」(TBSチャンネル『落語研究会』)。
東京三宅坂国立劇場小劇場、令和5(2023)年2月24(第656回「TBS落語研究会」)。
なかなか聞かれることのないネタである。自分としても、2011年以後では今回以外まったく聞いたことがない。それ以前だと、2005年の6月に笑福亭鶴志が「徳兵衛炬燵」という演題で演ったのを聞いている(KBS京都テレビ『角座てれび落語』)。
これは、かつて六代目笑福亭松鶴が登場人物を按摩ではなく手伝いの又兵衛として演じたというものを、弟子の鶴志が徳兵衛として演ったものと思われる。

六代目松鶴がこれをネタおろししたのが昭和54(1979)年らしいが(川戸貞吉『落語大百科』)、その時代でさえ、盲人を笑いものにするというこの落語をそのまま掛けるというのに抵抗があったのだろうか。
そもそもこれは上方種だが、上方の落語家によってこれが演じられたというのも、上記の鶴志以外ではまったく耳にしたことがない。

なお、2004年に、CSのチャンネルでNHKの『夢であいましょう』がOAされた貴重な映像があったが、ここで落語のネタをコント仕立てで見せるというコーナーがあった。このなかで「按摩の炬燵」がとりあげられたことがあった。
それを視聴した際、自分はこの落語を知らなかったと「日記」に書いてあるので、2004年以前にも、たとえば、得意にしていたと言われている、八代目桂文楽の音源などは聞いたことがなかったようだ。

これからもおそらく聞く機会はさほど多くないのだろう。貴重な機会であった。

◆『笑点』大喜利:春風亭昇太(司会)/三遊亭小遊三・春風亭一之輔・林家たい平・林家木久扇・三遊亭好楽・桂宮治(BS日テレ『笑点』特大号第485回)。
後楽園ホール、収録情報等不明※「未公開蔵出し大喜利」2月13日OA。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「日記」カテゴリーもっと見る