□本日落語一席。
◆二代目三笑亭夢丸「納豆や」(TBSチャンネル『落語研究会』)。
東京三宅坂国立劇場小劇場、令和5(2023)年2月24(第656回「TBS落語研究会」)。
初めて聞く噺である。川戸貞吉『落語大百科』にも『増補 落語事典』にも載っていなかったので、新作かと思ったが、内容にちょっと古典のテイストが感じられた。「みかん屋」「かぼちゃ屋」のような筋である。要は、仕事もせずにぶらぶらしている若い者が親類筋の者に諭されて物売りをするという噺。「納豆や」はその売物が納豆というわけである。
ネットで何かわかるかと思って検索してみると、いくつかのサイトの情報をつなぎあわせて理解されたのは、これがどうやらいくつも新作を書いた柳家金語楼の作であるらしいということ。
もっとも事情をよく知ると思われたのは、十一代目桂文治が開いているブログの記事。金語楼作の「納豆や」は、三遊亭右女助に伝わったらしく、そこから十一代目文治やその他の落語家に広まったらしい。ときいうものの、広まっているという実感があるほどには耳にする機会が少ないが。
また、噺の最後は、納豆を大量に買ってくれた友がいて、その友がまた別な友にそれをどんどん食わせると、体がねばるという病気になるという展開。で、薬なんか飲ませても効かない。納豆だから辛子が効くでしょうというのが本来の落げのようだ。たぶん金語楼が作った。
が、今回聞いた二代目夢丸は、そのさきまで噺を進めて、誰がそんな体にしたのかというと、大量に納豆を買った友で、そいつが裏で糸を引いているとして落げていた。これは、夢丸が考えたのか。辛子の落げよりはおもしろい気がする。
◆二代目三笑亭夢丸「納豆や」(TBSチャンネル『落語研究会』)。
東京三宅坂国立劇場小劇場、令和5(2023)年2月24(第656回「TBS落語研究会」)。
初めて聞く噺である。川戸貞吉『落語大百科』にも『増補 落語事典』にも載っていなかったので、新作かと思ったが、内容にちょっと古典のテイストが感じられた。「みかん屋」「かぼちゃ屋」のような筋である。要は、仕事もせずにぶらぶらしている若い者が親類筋の者に諭されて物売りをするという噺。「納豆や」はその売物が納豆というわけである。
ネットで何かわかるかと思って検索してみると、いくつかのサイトの情報をつなぎあわせて理解されたのは、これがどうやらいくつも新作を書いた柳家金語楼の作であるらしいということ。
もっとも事情をよく知ると思われたのは、十一代目桂文治が開いているブログの記事。金語楼作の「納豆や」は、三遊亭右女助に伝わったらしく、そこから十一代目文治やその他の落語家に広まったらしい。ときいうものの、広まっているという実感があるほどには耳にする機会が少ないが。
また、噺の最後は、納豆を大量に買ってくれた友がいて、その友がまた別な友にそれをどんどん食わせると、体がねばるという病気になるという展開。で、薬なんか飲ませても効かない。納豆だから辛子が効くでしょうというのが本来の落げのようだ。たぶん金語楼が作った。
が、今回聞いた二代目夢丸は、そのさきまで噺を進めて、誰がそんな体にしたのかというと、大量に納豆を買った友で、そいつが裏で糸を引いているとして落げていた。これは、夢丸が考えたのか。辛子の落げよりはおもしろい気がする。