竹林亭白房

五代目文枝「鍬潟」★落語

□本日落語一席。
◆五代目桂文枝「鍬潟」(日本文化チャンネル桜『落語動画』)。
※公演情報不明。
しばしばネットから落語のレアな音源をさがしては聞いているが、今日見つけたこの「鍬潟」は2005年に一度聞いたきりである。演者も同じ五代目桂文枝。参考までに、こちらの音源情報はCD『桂文枝』5(ソニー・ミュージックエンタテインメント)。昭和56(1981)年7月28日の東京三百人劇場による高座である。また、五代目文枝の「鍬潟」は、別な音源も出まわっていて、こちらは1981のNHK上方落語の会による音源である。

さて、今回聞いたものが、もしこの二種類のどちらかと同じだとしても、まだ小文枝時代の高座ということになる。ただ、おや?と思ったのは、出囃子が「石段」である。ふつう上方落語で「石段」というと、開口一番で舞台にあがる前座格の出囃子である。まさか、今日聞いたものが、そんな大昔の時代のものもとは思えないが。
五代目文枝の出囃子は、小文枝時代だと「軒簾」。文枝襲名以後は「廓丹前」である。だから、ふつうは出囃子を聞けば、小文枝時代か文枝時代かわかるところなのだが、「石段」とは。

それにしても、自身の経験として、これを2005年以来まったく聞いていなかったわけなので、梗概もすっかり忘れてしまっていた。たまにこういうものを聞きなおして思い出しておく必要がある。

小男が身体を大きくしようと、相撲に弟子入りする噺である。おもしろい落語だと思うのだが、なぜあまり掛けられないのだろう。
もしかして、この小男の背丈が二尺あまりというところに問題があるのだろうか。昭和のころは、小人プロレスなるものも、たまに放映されていたが、その後、一般の目にふれられなくなってしまった。

もし、こんな規制意識の理由で「鍬潟」が敬遠されているのなら惜しいことだ。そこだけが問題なら、五尺くらいにして演るのはどうだろうと思うも、これだと落げをかえないといけないか。

■本日浪曲二席。
◇二代目京山幸枝若「寛永三馬術 大井川乗り切り」※曲師:一風亭初月(NHK-Eテレ『NHK浪曲特選・2023冬』)。
NHK大阪ホール、令和4(2022)年11月19日(「NHK東西浪曲大会」)。
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