竹林亭白房

南光「三枚起請」★落語

□本日落語二席。
◆桂南光「三枚起請」(NHK-Eテレ『日本の話芸』)。
NHK大阪ホール、令和2(2020)年2月6日(第404回「NHK上方落語の会」)。
小輝が最後に開きなおって「朝寝がしてみたい」と落げる通常の型とは異なる演出で構成されていた。さて、南光のオリジナルだろうか。

三人の男に起請の一件をつきつけられた小輝が、自分の身の上話を語り、それで男たちを帰らせたあと、実はその身の上話も嘘の作り話だったとお茶屋の女将に語る。そして、その後、また、三人の男たちがやってきて、「俺だけは小輝を信じてる」と言ったということで落げる。

従来の「三枚起請」だと、花魁はひどいやつだなと思わせて揶揄する型だけれど、南光の筋でいけば、男はどこまでも情けないもんやなあというのが主題である。こちらのほうが、現代にも通じて、人間ドラマを演じるということではリアルに共感を得られる噺になっているかもしれない。

◆『笑点』大喜利:桂歌丸(司会)/三遊亭小遊三・三遊亭好楽・林家木久扇・春風亭昇太・六代目三遊亭円楽・林家たい平(BS日テレ『笑点 火曜なつかし版』)。
後楽園ホール、平成24(2012)年3月4日OA(『笑点』第2304回)。
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