□本日落語二席。
◆柳家小満ん「裸の嫁入り」(寄席チャンネル)。
お江戸日本橋亭、平成28(2016)年11月13日(第280回「柳家小満んの会」)。
初めて聞く落語だ、たぶん。とりあえず、2006年以後の記録をつけ出したもののなかには出てこない。
◆柳家小満ん「裸の嫁入り」(寄席チャンネル)。
お江戸日本橋亭、平成28(2016)年11月13日(第280回「柳家小満んの会」)。
初めて聞く落語だ、たぶん。とりあえず、2006年以後の記録をつけ出したもののなかには出てこない。
川戸貞吉『落語大百科』にもその項目はないが、『増補 落語事典』にはあった。さすが、このありとあらゆる記録や速記本から得られる落語の演目とその梗概を載せる『増補 落語事典』だが、これによれば、ごく一本、昭和50(1975)年に金園社から出た『落語全集』三巻(もとは昭和27年に楽々社から出た『落語選集』全六巻。『落語全集』はこれを合本三巻にしたもの)にしか、この落語を見ないらしい。
ちなみに、自分はこの金園社版『落語全集』を持っているので、確かめてみたが、『増補 落語事典』で知れる以上の情報はなかった。さて、誰が演じたものの速記なんだろう。
内容は『増補 落語事典』や『落語全集』が指摘しているように、「たらちね」(上方は「延陽伯」)に似る。しかし、名前に関する件(くだり)はないので、「たらちね(延陽伯)」との影響関係というよりは、「たらちね(延陽伯)」や「ろくろ首」または「不動坊」などに共通する、大家が店子の独り者に嫁を紹介するところから噺が展開するという、落語の源流にあったと思われる型からのヴァリエーションの一つだろう。
最後、嫁が謡のかわりになる唄を歌い、男が「街道の雲助のようだ」と言い、大家が「嫁が裸だから、あとから長持がくる」で落げるという展開は、仕込みを入れないと、若い人にはわからないだろうと思われたが、小満んは、仕込みなしで演っていた。客の多くが御通家だからだろうか。
◆『笑点』大喜利:桂歌丸(司会)/三遊亭小遊三・三遊亭好楽・林家木久扇・春風亭昇太・六代目三遊亭円楽・林家たい平(BS日テレ『笑点 火曜なつかし版』)。
後楽園ホール、平成24(2012)年3月11日OA(『笑点』第2305回)。
後楽園ホール、平成24(2012)年3月11日OA(『笑点』第2305回)。