竹林亭白房

「サンデー俳句王」(『サンデー毎日』2023年8月13日号)★俳句

本日は『サンデー毎日』発売日。「サンデー俳句王」で入選があった。せっかくなので入選作を紹介しておきましょう。

○悪友の呼ぶ声したる門火かな
(「サンデー俳句王」※課題「門火」/『サンデー毎日』2023年8月13日号/佳作/壇蜜選)。

季語という知識のなかでのみ知る言葉というものがいくつかあります。「門火」もその一つ。「苧殻火」「迎火」「送火」などとも言う。自分がこれを実体験として知らないというのは、時代的に廃れてしまった風習だからということでしょうか。
しかし、昭和30年代生れの自分としては、日本全国的に廃れていない地域も多くあったようにも思うのだが。

やはり、自分が生れ育った北海道という地域は、日本全国のなかでも歴史文化的には特異なエリアだったのではないかと。日本全国からの入植者によって近代以後展開された土地なので、昔ながらの文化風習というものがない。
一部地域的には、日本のある地域が多くの人々が移植したところ(十津川→新十津川とか広島→北広島とか)では、その土地の文化もまるまる移植された可能性があるかもしれません。

でも、そのような土地は広大な北海道では一握り。多くは明治から歴史から始まったようなところではないかと。また、先住者であるアイヌの文化も実生活者の感覚としてはほとんど残っていない(これはいろいろ検証が必要かもしれませんが)。

そんなわけで、自分は幼いころから、一度も門火・苧殻火などの経験がありません。そういう意味でこれは妄想句。実際に門火をすると、こんな超常体験もあるのではないかと。

□本日落語一席。
◆柳家花緑「刀屋」(衛星劇場『衛星落語招待席』)。
玉川せせらぎホール、令和5(2023)年4月15日(第三回「せせらぎ寄席」ひるの会「桃月庵白酒・柳家花緑ふたり会」)。
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