今年に入ってから、J:COMのちょっと視聴チャンネルが増えるプランにきりかえた。それは、寄席チャンネルが利用できるようにという理由だったのだが、それによって、Music Airというチャンネルも自動的に利用できるようになり、こちらのコンテンツをチェックすると、実に興味深いものが続々と出てくる。
その一つが、標題に書いたもの。1972年ころといえば、日常的に洋楽の映像など、めったにお目にかかれない時代だった。
あのころ、比較的頻繁に流れていたものに「Soul Train」という外国の番組があって、文字どおり、ソウル中心だが、たまにロックも紹介されたものの、その多くは、レコード音源にあわせて、出演者がパフォーマンスするというもの。いわゆる口パクである。だから、フェイド・アウトで終る曲なんかだったりすると、すこぶる興ざめな思いをしたものである。
あのころ、比較的頻繁に流れていたものに「Soul Train」という外国の番組があって、文字どおり、ソウル中心だが、たまにロックも紹介されたものの、その多くは、レコード音源にあわせて、出演者がパフォーマンスするというもの。いわゆる口パクである。だから、フェイド・アウトで終る曲なんかだったりすると、すこぶる興ざめな思いをしたものである。
また、あのころ、NHK総合で『ヤングミュージックショウ』という、外国アーティストのライヴ映像をOAする番組があったけれど、実に不定期で年に一回か二回といったところだったように思う。そんなこんなで、1970年代には、洋楽を紹介するリアルな番組そのものが存在していないのだと思っていた。
そんな思いのところに、このMusic Airで見つけたのがこの「JEFF BECK〔studio live 1972〕」である。これも実際見るまでは半信半疑で、"口パク"じゃないのかと思っていた。というのも、先月見たLED ZEPPELINにそれがあったからである。
しかし、今回ばかりはあまりの貴重な映像に驚いた。第Ⅱ期JEFF BECK GROUPのまぎれもないスタジオライヴだったからである。しかも、Music Airでは二本OAがあって、そのうち一本は「手元アップ」というサブタイトルがついていて、ジェフ・ベックの弾くギターの手元を延々とアップで映し続けるというものであった。こんなマニアックな番組をよく制作したものだ。
ドラムはもちろん今は亡きコージー・パウエル。レコードジャケットなどで見て思っていたが、ジェフ・ベックに風貌がそっくりである。
そして、嗚呼、当時のジェフ・ベックは、ピックを使って弾いていたのだなと、実際に映像で見ると、感慨深いものがある。これからも、1970年代ロックの映像をもっと見たいものである。
そして、嗚呼、当時のジェフ・ベックは、ピックを使って弾いていたのだなと、実際に映像で見ると、感慨深いものがある。これからも、1970年代ロックの映像をもっと見たいものである。
□本日落語一席。
◆三遊亭金時「芝浜」(寄席チャンネル)。
国立演芸場、令和2(2020)年3月18日(三遊亭金時独演会「金時、金馬になる会」)。
◆三遊亭金時「芝浜」(寄席チャンネル)。
国立演芸場、令和2(2020)年3月18日(三遊亭金時独演会「金時、金馬になる会」)。