竹林亭白房

三実「早口言葉が邪魔をする」@NHK新人落語大賞★落語

□本日落語四席。
◆桂三実「早口言葉が邪魔をする」(NHK総合『令和6年度NHK新人落語大賞』)。
東京霞ヶ関イイノホール、令和6(2024)年10月26日生放送。

今年のNHK新人落語大賞で堂々の大賞受賞者となった桂三実である。昨年の同大会では「あの人どこ行くの?」 を演じて、他のどの落語家よりも場内の爆笑を誘っていたが、審査員の十一代目金原亭馬生が予想外の低い点数(十点中七点)を付けたため大賞を得ることがなかった。

馬生曰く、理由は、「あの人どこ行くの?」 が大阪の地下鉄をはじめとして、関西の私鉄や土地柄を話題にしていたために、全国放送としてはあまり適当でないというものだった。確かに、昨年は会場がNHK大阪ホールだったからウケていたのかもしれない。ただ、笑いの本質は固有名詞ではなかったから、東京で演ってもウケたのではないかという気がするが。
ただ、東京人の馬生としては、そこを指摘したくなるというのはよくわかる。自分も東京の落語家の新作(ときには「黄金餅」などの古典も)を聴いていて同じことを感じることがある。

というわけで、今年の三実はローカル色のまったくないこのネタをチョイスした。高座前のトークで「自信作で勝負したい」と言っていたが、自分もやはりこれだろうと思っていた。

つい最近、「若手創作落語の会」でもこれを演っていたが、同じ時間尺だったから予行演習だったのだろうか。ただ、こちらの落げは「アツシ、伝えたいことがあんねん。……ドイ先生の口臭いな」だった。

今回の「NHK新人落語大賞」では、妻からかかってきた電話に「お風呂が爆発した?!そっちのバスが爆発するんかい」と応じる落げだった。やはりこっちのほうが落げらしくてよい。
これには、「バスガス爆発、現実に起ったわ」とする落げもある。今回のほうがいいか。

◆昔昔亭昇「やかんなめ」(NHK総合『令和6年度NHK新人落語大賞』)。
東京霞ヶ関イイノホール、令和6(2024)年10月26日生放送。

◆笑福亭笑利「天狗裁き」(NHK総合『令和6年度NHK新人落語大賞』)。
東京霞ヶ関イイノホール、令和6(2024)年10月26日生放送。

◆『笑点』特大号おバカ大喜利:春風亭一之輔(司会)/林家やま彦・桂宮治・林家木久扇・二代目林家木久蔵・桂三度/※座布団運び:古今亭雛菊(BS日テレ『笑点』特大号第507回)。
深川江戸資料館小劇場、令和6(2024)年10月収録※10月29日OA。
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