□本日落語一席。
◆桂三語「風呂敷」(NHK大阪放送局『とっておき!朝から笑タイム』)。
NHK大阪ホール、令和6(2024)年9月5日収録(第447回「NHK上方落語の会」)。
落げはきまったものがあると言ってよいのかどうかわからないが、五代目古今亭志ん生が得意としたことで有名なので、「その亭主野郎の面が見てえ」というのがなんとなくスタンダードなのだろうか。
これは、どうやら東京産のネタのようで、東京の落語家に演る者が多い。上方の落語家でこれまでに「風呂敷」を演ったのを聴いたのは、桂文珍、桂九雀、桂文華のみである。三語は、このなかの誰かから継承したのだろうか。
ただ、今回聴いた三語の落げは、「この風呂敷、穴があいてまっせ」というものだが、おぼろげな記憶だと、この落げを使ったのは、東京の落語家の誰かでなかっただろうか。そして、この落げは、たぶん比較的新しいものではなかったかと。
自分の女房の間男に気づかないままでは、あまり情けなさ過ぎるということで「穴があいていた」の落げができたのではと。昨今では、「紙入れ」でも、察しの鋭い亭主で落げるパターンを作った落語家もあり、これも一つのトレンドだろうか。
◆桂三語「風呂敷」(NHK大阪放送局『とっておき!朝から笑タイム』)。
NHK大阪ホール、令和6(2024)年9月5日収録(第447回「NHK上方落語の会」)。
落げはきまったものがあると言ってよいのかどうかわからないが、五代目古今亭志ん生が得意としたことで有名なので、「その亭主野郎の面が見てえ」というのがなんとなくスタンダードなのだろうか。
これは、どうやら東京産のネタのようで、東京の落語家に演る者が多い。上方の落語家でこれまでに「風呂敷」を演ったのを聴いたのは、桂文珍、桂九雀、桂文華のみである。三語は、このなかの誰かから継承したのだろうか。
ただ、今回聴いた三語の落げは、「この風呂敷、穴があいてまっせ」というものだが、おぼろげな記憶だと、この落げを使ったのは、東京の落語家の誰かでなかっただろうか。そして、この落げは、たぶん比較的新しいものではなかったかと。
自分の女房の間男に気づかないままでは、あまり情けなさ過ぎるということで「穴があいていた」の落げができたのではと。昨今では、「紙入れ」でも、察しの鋭い亭主で落げるパターンを作った落語家もあり、これも一つのトレンドだろうか。