□本日落語一席。
◆入船亭扇遊「天狗裁き」(NHKラジオ第一『真打ち競演』)。
岡山県井原市民会館、令和5(2023)年6月30日収録(井原市制施行70周年記念)※7月22日OA。
扇遊の「天狗裁き」は何度か聞いている。ちなみに、『真打ち競演』でも、四年前に一度掛けている。公演情報は、高知県安芸市民会館、令和元(2019)年9月28日収録(11月16日OA)。あまりにも、よく手がけられるネタなので、録音などしていないから、当時の口演と今回のものが同じかどうか確認はできない。ちょっと残念。
というのも、今日聞いていて、あれ?扇遊って、「天狗裁き」をこんなふうに演る落語家だったかな?と思ったところが二点あったからだ。
一つは、夢を見たとする長屋の男が、天狗の力によって奉行所の松の木から中天高く舞いあがるところで、男が「うわーっ!」と叫ぶ声を十一秒間もひっぱっていたこと。今回は客席から拍手が起っていた。
◆入船亭扇遊「天狗裁き」(NHKラジオ第一『真打ち競演』)。
岡山県井原市民会館、令和5(2023)年6月30日収録(井原市制施行70周年記念)※7月22日OA。
扇遊の「天狗裁き」は何度か聞いている。ちなみに、『真打ち競演』でも、四年前に一度掛けている。公演情報は、高知県安芸市民会館、令和元(2019)年9月28日収録(11月16日OA)。あまりにも、よく手がけられるネタなので、録音などしていないから、当時の口演と今回のものが同じかどうか確認はできない。ちょっと残念。
というのも、今日聞いていて、あれ?扇遊って、「天狗裁き」をこんなふうに演る落語家だったかな?と思ったところが二点あったからだ。
一つは、夢を見たとする長屋の男が、天狗の力によって奉行所の松の木から中天高く舞いあがるところで、男が「うわーっ!」と叫ぶ声を十一秒間もひっぱっていたこと。今回は客席から拍手が起っていた。
あまり聞かない演出だ。扇遊はいつもこんなふうに演っているのだったか。記憶にないので、今度また演るときに注意しておこう。
また、自分は、東京の落語家が「天狗裁き」を演る際、天狗が男を吹き飛ばすさきが、京の鞍馬山か八王子の高尾山かのどちらかを注意するように聞いている(上方は鞍馬山)が、扇遊はそのどらともせず場所をとくに語らなかった。
実のところ、扇遊は二年前にBS11『柳家喬太郎の新春!初笑い寄席』に出演した際、ものすごく短い時間(十五分)で「天狗裁き」を演ったことがあり、その場合は至るところをカットしてスリム化した「天狗裁き」を演じていた。
そのときも、京の鞍馬山か八王子の高尾山かを特定していなかったのだが、それはスリム化のためだとそのときは思ったけれど、もしかしたら、ふだんから扇遊は鞍馬山とも高尾山とも特定せずに演っているのかもしれない。