□本日落語一席。
◆六代目柳家小さん「甚五郎・艶とねずみ」(寄席チャンネル『粋 らくご』)。
渋谷区文化総合センター大和田伝承ホール、平成29(2017)年5月21日(「小さんひとり千一夜」)。
演題に「甚五郎・艶とねずみ」とあったから、どういうことだろうと思って聞くと、要は「ねずみ」である。「ねずみ」の本ネタに入る前に、破礼小噺として甚五郎作の張形のを付けただけのことである。これだったら、ふつうに「ねずみ」ということにすればよかったのに。
江戸時代の婦人が使ったという淫具の張形で、ある奉公に出ていた女がそれで自慰したところ妊娠したら、「甚五郎作」と書いてあったというだけの噺である。まれに聞くことがある小噺だ。特段「艶と……」などと言うほどのことはないのにと思ったが。
観客に張形がいかなるものかを説明するとき、「煙草をやめた人が電子煙草を使うようなもので……」などというもってまわった言いかたをするのも、なんだか潔さがない。破礼噺をするならするで、もっとストレートに言う部分がないと、聞きづらいもものである。
◆六代目柳家小さん「甚五郎・艶とねずみ」(寄席チャンネル『粋 らくご』)。
渋谷区文化総合センター大和田伝承ホール、平成29(2017)年5月21日(「小さんひとり千一夜」)。
演題に「甚五郎・艶とねずみ」とあったから、どういうことだろうと思って聞くと、要は「ねずみ」である。「ねずみ」の本ネタに入る前に、破礼小噺として甚五郎作の張形のを付けただけのことである。これだったら、ふつうに「ねずみ」ということにすればよかったのに。
江戸時代の婦人が使ったという淫具の張形で、ある奉公に出ていた女がそれで自慰したところ妊娠したら、「甚五郎作」と書いてあったというだけの噺である。まれに聞くことがある小噺だ。特段「艶と……」などと言うほどのことはないのにと思ったが。
観客に張形がいかなるものかを説明するとき、「煙草をやめた人が電子煙草を使うようなもので……」などというもってまわった言いかたをするのも、なんだか潔さがない。破礼噺をするならするで、もっとストレートに言う部分がないと、聞きづらいもものである。