□本日落語一席。
◆桂紋四郎「饅頭怖い」(NHK大阪放送局『とっておき!朝から笑タイム』)。
NHK大阪ホール、令和6(2024)年10月3日収録(第448回「NHK上方落語の会」)。
先日聴いた「親子酒」などにも代表されるように、東西交流が盛んになる落語界で、元来上方種だったものが、東京ふうのアレンジで逆輸入されることが多い例として、この「饅頭怖い」も同例として指摘できる。
だから、今日の紋四郎の一席をも演目を見たときに、嗚呼、東京型で演るんだなという予断をもって聴き進めたところ、良い意味で期待を裏切られ、久しぶりに聴く上方落語の「饅頭怖い」だった。
上方落語「饅頭怖い」の特徴は、嫌いなもんを語っていくなかで、狐に化かされるという長い噺をする一人が出てくるところと、若いもんにまじって年かさのいった男が、これもまた長い身投げをする女の噺を語る件(くだり)があるところである。
もとは中国の笑話だとされる「饅頭怖い」は、そのエッセンスだけ語れば、もしかしたらアレンジされた東京落語のほうが原型に近いのかもしれない。けれど、よけいなもんをこてこて付加した上方落語の特徴が、この「饅頭怖い」にはあると再認識したしだいである。
◆桂紋四郎「饅頭怖い」(NHK大阪放送局『とっておき!朝から笑タイム』)。
NHK大阪ホール、令和6(2024)年10月3日収録(第448回「NHK上方落語の会」)。
先日聴いた「親子酒」などにも代表されるように、東西交流が盛んになる落語界で、元来上方種だったものが、東京ふうのアレンジで逆輸入されることが多い例として、この「饅頭怖い」も同例として指摘できる。
だから、今日の紋四郎の一席をも演目を見たときに、嗚呼、東京型で演るんだなという予断をもって聴き進めたところ、良い意味で期待を裏切られ、久しぶりに聴く上方落語の「饅頭怖い」だった。
上方落語「饅頭怖い」の特徴は、嫌いなもんを語っていくなかで、狐に化かされるという長い噺をする一人が出てくるところと、若いもんにまじって年かさのいった男が、これもまた長い身投げをする女の噺を語る件(くだり)があるところである。
もとは中国の笑話だとされる「饅頭怖い」は、そのエッセンスだけ語れば、もしかしたらアレンジされた東京落語のほうが原型に近いのかもしれない。けれど、よけいなもんをこてこて付加した上方落語の特徴が、この「饅頭怖い」にはあると再認識したしだいである。