竹林亭白房

うん平「ねずみ」★落語

□本日落語一席。
◆林家うん平「ねずみ」(寄席チャンネル『粋 らくご』)。
深川江戸資料館小劇場、平成29(2017)年10月22日(第三回「林家うん平独演会」)。
初めて聞いた落語家である(たぶん)。この名からして、林家こん平の弟子であることが一目瞭然だが、今まで聞く機会がなかったとは……。
こん平一門に弟子は多いが、半分ほどは初代林家三平門からの移籍組である。そのなかにあって、このうん平は、移籍ではない弟子として、こん平一門の筆頭弟子になる。

あらためてネットで調べてみたが、こん平闘病中の私生活を支えることに功績があったことなど、なんとなく五代目古今亭志ん生における古今亭圓菊のポジションを思い出させる。

芸風は堅実。破天荒さみたいなものはないが、淡々と落語を語り聞かせるという落語家である。
マクラで語っていた、彦六の八代目林家正蔵についての逸話がおもしろかった。彦六の供をして新幹線に乗ったという噺。彦六は、実にせっかちな性格らしく、新幹線で名古屋を過ぎて、そこで「次は東京」というアナウンスが入ったとき、次の東京で降りるなら遅れるといけないというので、デッキで到着を待とうということになって、うん平もそれにつきあわされたとのこと。ひかりの時代だったそうで、名古屋から東京まで二時間半もあったとか。
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