竹林亭白房

「産経歌壇」(『産經新聞』2023年8月17日)★短歌

本日は『産經新聞』「産経歌壇」で入選があった。せっかくなので入選作を紹介しておきましょう。

☆子を思う闇と昔の人は言い今は心に闇をもつ親(「産経歌壇」/『産經新聞』2023年8月17日/第一席!/小島ゆかり選)

第二勅撰和歌集『後撰和歌集』巻十五「雑一」に、藤原兼輔が詠んだ「人の親の心は闇にあらねども子を思ふ道にまどひぬるかな」という和歌があります。これは、平安時代中期以後、たいそう人口に膾炙したようで、物語をはじめとしてあちこちの作品に引用されたり、引歌となったりしています。いわゆる「子煩悩」という「煩悩」の「闇」です。

しかし、昨今幼子の親によるネグレクトや虐待などの悲惨な報道を見聞するにつけ、今の親がかかえる「闇」は、「煩悩」とは真逆の「闇」ではないかと……。

□本日落語二席。
◆金原亭馬玉「牡丹燈籠~お露新三郎」(寄席チャンネル『夢 寄席』)。
神楽坂毘沙門天(善国寺)書院、平成28(2016)年9月24日(第七回三雄会「牡丹燈籠リレー」)。

◆金原亭馬治「牡丹燈籠~お札はがし」(寄席チャンネル『夢 寄席』)。
神楽坂毘沙門天(善国寺)書院、平成28(2016)年9月24日(第七回三雄会「牡丹燈籠リレー」)。
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