竹林亭白房

風喬「長短」★落語

□本日落語三席。
◆桂佐ん吉「盗人の仲裁」(ABCラジオ『日曜らくごなみはや亭』)。
神戸新開地喜楽館、令和5(2023)年9月12日(マルエスpresents「神戸新開地・喜楽館AWARD2023」予選最終日)。

◆笑福亭風喬「長短」(ABCラジオ『日曜らくごなみはや亭』)。
神戸新開地喜楽館、令和5(2023)年9月5日(マルエスpresents「神戸新開地・喜楽館AWARD2023」予選初日)。
「長短」というと、東京落語だと思っているが、もとはどうなのだろう。ちなみに、『増補 落語事典』によると、この噺の出典は、中国の笑話集『笑府』だという。そして、おそらくそれが翻案されたものだろうが、江戸時代(寛文7年板)『和漢つくり物語』に「裳の焦げたるを驚かぬこと」という小噺が載っているとのこと。ただ、移植云々についての言及はない。

とにかくこの落語を聞くのは圧倒的に東京の落語家である。なかで、気の長い男を上方の人間として演じる型があるが、これとて、川戸貞吉『落語大百科』によれば、八代目雷門助六が作ったということらしい。今でも、この型は何人かの東京の落語家に継承されている。

もしかすると、上方の落語家が「長短」を演るのは、東京からの移植によるものだろうか。ちなみに、自分がこれまで聞いた数少ない上方の落語家による「長短」は、笑福亭鶴志、笑福亭喬若、笑福亭伯枝である。今日聞いた風喬も含めて、みな笑福亭である。
笑福亭の誰かが、最初にこれを演り出して一門に広まったのだろうか。ただ、最初というのは、六代目笑福亭松鶴ではないと思うのだが、どうだろう。

◆二代目桂南天「動物園」(MBSテレビ『らくごのお時間』第146回「10周年記念『落語の人気ネタ深堀りSP』」)。
大阪梅田茶屋町MBS1階ちゃやまちプラザ(MBSちゃぷらステージ)、令和5(2023)年7月12日収録※10月22日OA。
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