竹林亭白房

風喬「相撲場風景」@心斎橋鰻谷寄席★落語

□本日落語一席。
◆笑福亭風喬「相撲場風景」(衛星劇場『衛星落語招待席』)。
DAIHATSU心斎橋角座、令和6(2024)年2月27日収録(「心斎橋鰻谷寄席」)。
落語のネタには一門の御家芸のようなものがあり、「火焔太鼓」なら古今亭、「いかけや」なら春團治一門といったようなものだが、今では実際のところそれほど厳格に縄張り意識が守られているわけでない。

ただ、この笑福亭一門の御家芸とされる「相撲場風景」だけは、ほとんど他門の落語家からは聴くことがない純粋に近い落語ネタである。2006年以後の自分の鑑演記録でも、「相撲場風景」を聴いたのは二十席ほど出てくるが、だいたいみな笑福亭である。もちろんその大師匠である六代目笑福亭松鶴でも二三席聴いている。
そのなかで、唯一笑福亭でなかったのは桂楽珍。公演情報はワッハホール、平成17(2005)年12月23日(上方落語をきく会五十周年記念「ABC落語まつり」)。

この楽珍がどのように演じたかまでの記憶と記録がないのだが、この「相撲場風景」が演じられる場合、そのほとんどが六代目松鶴が演ったのとほぼ同じ型での上演である。これもまためずらしいのではないだろうか。
内容から言って、この落語は一つのストーリーがあるわけでないので、演者によっていろいろな演りかたが模索できそうなのに、そういった高座に遭遇したことはほとんどない。今日聴いた風喬もそう。おもしろい傾向である。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「日記」カテゴリーもっと見る