竹林亭白房

馬るこ「魔法世界のたらちね」★落語

□本日落語二席。
◆鈴々舎馬るこ「魔法世界のたらちね」(NHK総合『立川志らくの演芸図鑑』)。
東京渋谷NHK放送センター、令和3(2021)年10月31日OA。
古典落語「たらちね」の改作。大家が長屋の八五郎に紹介するのは、公家奉公の娘でなく、幼いときから魔法世界の妄想のなかで生きてきたというタミコちゃん。しかし、本人は自称フェンネルと。タミコちゃんは八五郎のことをベルデブブ様と呼び、あくまでも、魔法世界での生活妄想に耽溺する。
唯一「たらちね」の原型を残していたのは、八五郎がタミコちゃんの親について聞いたとき、彼女が「父親は京都の産にして、姓は安藤……」と言ったところだけ。それも母が孕んだところからは、やはり黒魔術の話になっていくというしだい。

結婚の翌朝、タミコちゃんが炊いた飯はまっ黒に。それは、彼女が右手に巻いた墨汁で染めた包帯で米をといだから。驚いた八五郎の「とんだ黒魔術だった」で落げ。なかなかおもしろい。

ただ、大家、長屋、縁談即結婚という昔の習俗で語りながら、家に冷蔵庫があったりと現代生活の要素も混入。ナンセンス落語だから、まあいいかというつもりで聞くけれど、もうすこしくふうできるのではという思いも。

◆『笑点』大喜利:春風亭昇太(司会)/三遊亭小遊三・三遊亭好楽・林家木久扇・二代目林家三平・六代目三遊亭円楽・林家たい平(日本テレビ『笑点』第2783回)。
日テレ麹町スタジオ、令和3(2021)年10月31日OA。
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