竹林亭白房

福笑「鹿政談」★落語

□本日落語一席。
◆笑福亭福笑「鹿政談」(NHK-Eテレ『日本の話芸』)。
NHK大阪ホール、令和6(2024)年1月11日収録(第442回「NHK上方落語の会」)。
オープニングトークで福笑はこの「鹿政談」を二年前に覚えたと言っていた。コロナ禍で時間ができたのでと。御歳七十五。すこぶる意欲的である。ある意味、三代目桂春團治とは逆の姿勢である。
そして、いつもどおりのエキセントリックな演出。奉行がこんなにほたえる「鹿政談」は聞いたことがなく、大笑いした。思えば、大笑いさせられる「鹿政談」というのも初めてか。

また、福笑は落げのプロット「切らずにやるぞ(帰すぞ)」を排していた。ふつうこの落げで演るためには、おからのことを「きらず」と言うのだという仕込みをどこかで入れる必要があるので、それがなかったから、おや?落げをかえるのかなと思って聞いてはいた。
確かに、上方言葉であるとはいえ、今の関西人がおからを「きらず」と言うのだと知っている人は落語マニアくらいかもしれない。

で、福笑が作った落げは、奉行が「きらず」の言葉を使うのでなく、「命を大豆(大事)にせえよ」だった。そして、豆腐屋が「まめでくらします」である。最後の「まめで……」は通常型の落げである。まあ、よいかもしれない。何人かの客は「命を大豆(大事)に……」で、フライング拍手をしていた。
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