竹林亭白房

五代目志ん生「羽衣の松」★落語

□本日落語三席。
◆桂源太「商売根問」(NHK大阪放送局『とっておき!朝から笑タイム』)。
NHK大阪ホール、令和4(2022)年11月10日収録(第430回「NHK上方落語の会」)。

◆十代目桂文治「大は小をかねる」(日本文化チャンネル桜『落語動画』)。
※公演情報不明。

◆五代目古今亭志ん生「羽衣の松」(日本文化チャンネル桜『落語動画』)。
※公演情報不明。
これは聞いたことがないか、または、ずいぶん昔に聞いて鑑演記録もつけていないものかもしれない。というのも、五代目志ん生は落語好きになった当初、レコードだのカセットテープだの買いあさって、そうとう数の音源を聞いてきたから、だいたいの演目は聞いてきた自負がある。まあ、それでもコレクションに漏れがあるのかもしれない。
いずれにしても、志ん生以外でも「羽衣の松」(別名「羽衣」または「三保の松原」)を聞いたという記録がない。

川戸貞吉『落語大百科』によると、昭和前期に春風亭華柳や四代目橘家圓喬が演ったらしいが、戦後では、川戸の聞いた範囲でこの五代目志ん生だけだったらしい。

実は、この音源、上に記した十代目桂文治「大は小をかねる」を聞いたついでに見つけたものだった。それは艶笑落語というカテゴリーでサイトの同じところに置かれていた落語だった。
ついでに言えば、十代目文治の「大は小をかねる」も知らない。ただ、こちらはいくつかの小噺を語った一席である。何か典拠のありそうなものもあるし、文治の創作かと思わせるものもある。

十代目文治のそれは、まさに原語もとび出すような破礼噺だったが、志ん生のこれは噺自体にさほど破礼の要素はない。ただ、とても短い落語なので途中のクスグリやなんかで破礼の要素を挿入して志ん生は語っている。全体で十二三分のネタだが、本編だけだと五六分てところだろうか。

まあ、めずらしい噺ではあろう。『増補 落語事典』によると、上方では「久米仙」という演目だと記されていたが、上方の「久米仙」も聞いたことがない(はず)。
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