竹林亭白房

「輝いた季節へ旅立とう」★ロック

夜中、寝る前に歌謡ポップスチャンネルをつけると、よく昔の歌謡曲やニューミュージックの特集などをしているので、よくリモコンの手をとめて見入ることがある。
昨晩は、松田聖子「輝いた季節へ旅立とう」という曲がかかっていたので、おや?松田聖子にこんな曲があったのかと思って視聴した。このときの番組タイトルが『30年前のラブソング特集』だった。1990年代の曲だったのかと知る。

で、めずらしいものを見たなと思い、テレビを消して寝ようと思ったところ、次にかかったのが郷ひろみ。嗚呼、なんかこのセットリストって意図を感じるなと思って、郷の曲もしばし聞いてみた。曲名は「逢いたくてしかたない」(1995年リリース)。
この曲ももう記憶になかったが、聞いていると、一コーラスめの冒頭の歌詞で「もうだめだと言ったとき/泣いた君をただ見つめてた/僕は君にふさわしくない/そんな気がしたんだ」とあったので、椅子から転げ落ちそうになった。これって、ただ、松田聖子の曲と並べただけという遊びじゃない。

そして、あらためて「輝いた季節へ旅立とう」のほうも、ネットで歌詞をもう一度確かめてみると、「チャンスをください/もう一度あなたに愛される……/思い切り伝えたい/あなたへのこの想い/もう二度と迷わない/私を受け止めて」というフレーズがあると知った。昨日は、郷ひろみとの連続で聞かなかったので、とくに耳にとめなかったけれど、やっぱりこの二曲の連続って、たんなる偶然ではない。おそるべし、歌謡ポップスチャンネル。

ちなみに、松田聖子と郷ひろみの破局は、この十年前の1985年である。

□本日落語一席。
◆笑福亭鶴光「西行鼓ヶ滝」(MBSテレビ『らくごのお時間』第154回)。
大阪梅田茶屋町MBS1階ちゃやまちプラザ(MBSちゃぷらステージ)、令和6(2024)年1月18日収録※4月21日OA。
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