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えんじゃけん

『一方通行路~サルタヒコへの旅』

先週の日曜日に変わったイベント?というか、
演劇?に参加してきました。

ことの始まりは、この日に松さんの「HEY!×3」の収録があって、
それに行くのに友達を誘っていたんですよね。
はい、ダウンタウンのまっちゃんが見れるよといって。
しかし、トークの方は外れてしまい、ライブのみになって
しまったので、申し訳ないなぁという気持ちのところに、
その友達からその変わった演劇に参加しない?と誘われて、
それで参加することにしました。
何がかわっているかっていうと、一人ひとりそれに参加するって
いうじゃないですか?!
場所は棘抜き地蔵で有名な巣鴨。
おばあちゃんの渋谷と呼ばれている町です。
まだ未体験の土地、そして参加型演劇・・・不安要素いっぱいです。
でも、「ひとりでは勇気がもてなかったんだぁ。でも興味があって・・・」
という友達の話を聞いてしまっては、これは、ね、断れません。
概要は以下のとおりです。

Port B 公演
『一方通行路~サルタヒコへの旅』
Port Bによる "出会い系" ツアー・パフォーマンス
(ツアー概要)
演劇は、一定の時間に、一つの場所で公演される催しという通念があり、それは公演を行う上での大前提と考えられている。テレビやインターネットがほとんど「日常」そのものと化し、部屋にいながら「世界」を「見聞」したり「旅」したり出来る時代に、なぜ演劇なのか。その意味を探るべく、今回の「ツアー」を企画した。具体的には「地蔵通り」という一本の道に場を定め、また、一対一という上演形態のなかで見ること・聞くことの体験を異化することによって、非日常的な「町の風景」を現出させ、ひいては参加者一人一人が何物かに、そして自らに“出会う”瞬間を用意できればと考えている。
* サルタヒコ・・・古事記および日本書紀の天孫降臨の段に登場し、道の途中で邇邇芸命らを待っていた神。そこで道案内をしたことから、道の神、旅人の神とされ、道祖神や庚申と同一視されるようになった。巣鴨・庚申塚では「猿田彦大神」として祀られている。
ツアーガイド/青木純一 暁子猫 井上達夫 GUNJI
受付カウンター/高山明 林立騎
現地スタッフ/
穴原香菜子 片岡美佐子 片山由有子 郷田真理子 坂本ゆり 田中智佳 中川ゆかり 根岸久美子
針貝聖司 檜山智美 外薗大志 増田豪介 宮井浩行 三輪冬子 森山恭平 横山綾子
出演・協力店舗/
アルプス カフェ 丸木時計店 市松人形館 石榮堂印房 地蔵通り商店街事務所
中山道待夢(巣鴨地域文化創造館) ミミー補聴器 たい焼飛安 ちはら町並み美術館
花のリズム 久保田時計店 山内屋呉服店 ブティックなとり メンズショップ イノウエ
巣鴨地蔵通り商店街の方々
構成/高山明
ドラマトゥルク/林立騎
サウンドスケープ/Port B
技術/宇賀神雅裕 三行英登 井上達夫
宣伝美術/三行英登
制作/高山暁子
制作協力/大久保聖子(NPO法人アートネットワーク・ジャパン)
主催/Port B
助成/東京都歴史文化財団
後援/豊島区
協力/
巣鴨地蔵通り商店街振興組合
にしすがも創造舎(豊島区文化芸術創造支援事業)
松下電器産業株式会社
ツアー日程:
2006年 11月2日(木)・3日(金・祝日)・5日(日)・6日(月)・10日(金)・11日(土)
全6日
出発時刻:
各日12時~16時 [各回1名様ごとに10分間隔で出発。所要時間:約60分]
*ご予約が必要となります。ご希望の出発日時を指定してください。
*当日券での参加も受付けますが、予約状況に応じて長時間お待ちいただくこともございます。予めご了承の上、直接受付会場までお越しください。

とのことでした。
この説明を読んでも全く予想のつかないこの企画。
すごく不安に思いながら巣鴨に向かったのでした。
「もしかして、巣鴨の刺抜き地蔵の前で出し物とかするのか?」とか。
そんな勇気はないぞと思いつつも、とにかく巣鴨へ。


巣鴨地蔵通商店街

まず「アルプスカフェ」というところで申し込みをします。
すると解説の人が来て、イヤフォンを手渡してくれます。
そして、そのイヤフォンの音を元に、この巣鴨の商店街を歩き、
途中途中のポイントでスタッフの人がいたり、イベントが行われるので、
その支持にしたがってくださいというものでした。
そして、それは一人だけで歩いていくということでした。
頼りになるのはそのイヤフォンだけ。

やってみての感想はなかなか面白かったです。
そこの観光組合と組んだ企画のような感じで巣鴨の商店街の人たちの
話が聞けたり、交流がもてたり、そんな感じでした。

最初は時計店から出発。
耳には時計店の店主と思われる人の声で時についての解説が入っています。
店内からは店主らしき人が気にしてみています。(恥ずかしい)
それから歩き始めました。
まずは市松人形館へと入りました。


なんとなく入りにくい雰囲気です。
通常1260円入館料が必要だが、
この企画参加者は無料で入れる。

そこで6分鑑賞してくださいということで、みることに。
人形館といっても一部屋のみのとてもせまい空間でした。
真ん中には大きなテーブルがあって、市松人形の服を縫ってつくっている
人たちが数人いました。
そこではずっとそこのお店の人の話が流れていました。
昔は嫁に行くときにこの市松人形を持っていって、辛いことがあっても
人形に離すことで乗り越えていたとか、人形にまつわる話をたくさん
している声がイヤフォンから流れていました。

そのあとには、石榮堂印房へいくよう案内があり、その店の前で
モニターに流れる文字を読むことに・・・。


写真右側にあるモニターがそうです。
あと、さすがはおばあちゃんの渋谷巣鴨!
タレントカレンダーは美空ひばり!!

結構長いのでそこのボ~~~と立ってるのがどうも気恥ずかしかった。
そこで読んでいると、中から店主らしき人が出てきてパンフレットをくださった。
印鑑博物館の案内であった。
そして、そのモニターが済み、今度は地蔵通り商店街事務所に行くように
言われる。「じ、事務所??」と思ってあぁ、すんごく恥ずかしいと
思いながら支持された場所にいくと、ずっと廊下が続いていて、
その奥に机と椅子が用意されていて、そのに座っていた男の人と
5分間、最近見た夢について話すことに。
それで離した夢について、その人が夢占いのようなことをしてくれました。
ちょっとまずい要素もあったのか、ちょっといいにくそうに
しているところもありましたが。

そのあと、たい焼き屋さんの前で座っているようにという指令が。



なんだろなぁと思っていると、店をよく見ると、下のほうにモニターが
あって、自分がさっき市松人形館でブラブラ人形を見ている様子が
流されていました。もう、これに気づいたときには、その場を去りたかった
ですね。すごく恥ずかしかったです。自分と気づかれたらどうしようって。
まぁ、誰も気づかなかったですけどね。

そのあとにちはら町並み美術館で絵画を見ました。
そんなたい焼き屋でのあとだったので、見ているのをどこかから
みられているんじゃないかとつい、隠しカメラを探してしまいましたね。
でも、ここでの映像は撮られてなかったようです。
ここはいろいろな町並みの絵を飾っているんですけど、
自分の生まれ故郷の町並みの絵もあって楽しかったです。
旅行にいった町並みもありました。

そのあとに、お寺のようなところの広場に行きました。
そこではスタッフの人がまっていて、マイク越しにお互いにイヤフォンを
つけてお互い5メートルほど離れて向かい合って話すものでした。
テーマは「出会い」ということで、3分話してくださいというものでした。
3分かぁ、長いなぁと思いながら話しました。
それが済むとミミー補聴器にいくように支持があり、行って見ると
薄ガラス越にスタッフの人が座っていて、向かい合いになり、
耳の聞こえの調査をするっていうのでそこでもイヤフォンをしました。
路上で変な感じでしたが、耳に意識を集中させました。
すると、そのイヤフォンから流れてきたのは自分の声。
そう、先ほど、寺のようなところで話した「出会い」についての
3分間が流れてきたんです。
いやぁ、恥ずかしかったです。
私は金魚の話をしたんですけど、これが恋人とかそんな恋物語とか
だったらもっと恥ずかしかったなぁと思いましたよ、まじで。

それが済むと、こんどはCDショップに行くように指令が。
行って見ると、店奥がステージのようになっていて、
お団子を食べるときのような赤い長いすが5個ほど
ならんでいました。


店頭は演歌歌手のポスターでいっぱいです。

は、入っていいのかとドキドキしていると、
中からスタッフの人が「どうぞ」と出てきました。
そして、いかにも歌い手さんといった、普通の人とは違うオーラを
まとった黒い衣装の女の人が歌のメニューを手渡してくれました。
その中から、一曲歌ってくれるというんです。
あぁ、自分のために人が一曲歌ってくれるなんて・・・初体験かも。
気恥ずかしくて少し居心地悪かったんだけど、でもうれしかったです。
そのあと、サルタヒコ神社に行ってゴールでした。


ゴール!!

こんな町おこしの方法もあるんだよなぁと思いました。
すごくおもしろかったです。
もし、こういうのがなくて、巣鴨に来たとしたら、ここまで
この土地に愛着が持てなかったかもなぁと思いました。
いろいろな人がいろいろな思いをもって生活しているんだなぁって
いうのがすごく伝わってきて、それがよかったですね。
自分から店の人に話しかければいいことなんだろうけど、
なかなかそういうのって現代の人は慣れてないもんね。
実際に話したわけではないけれど、なんだか不思議な空間でした。
店の人は自分の声をイヤフォンをつけた人が聞いていると
知っているからちょっと気恥ずかしそうだし、
聞いている私もそのイヤフォンの中で話している本人を
前にして、その案内が終わるまで待ち続けなければならない
状況が恥ずかしくて、実際に話したわけではないんだけど、
お互いにお互いを意識していて、それがすごく今までにない
空間というか、経験でした。

そうそう、最後のサルタヒコ神社でちょっとしたサプライズが
またまたあるんですけど、たい焼き屋の前でモニターみながら
恥ずかしいと思っていた私ですが、その後姿をスタッフの
人がこっそり撮っていて・・・・!
あぁ、こんなにも周りが見えてないんだ私と思ったのでした。
もし、私、探偵に依頼されて追跡されていても気づかない
タイプなんだろうなぁなど思ってしまいましたよ。
人ってかなりのものを(自分で必要がないと思うものを)排除して
ものごとを見たり、聞いたりしているんだなぁっていうことも
感じました。


<おまけ>
最後にたいやき券とお茶券をくれたので、たいやき食べて、
アルプスカフェでお茶をしていると周りはすっかり暗くなり・・・


迫力です。


とげぬき地蔵尊のある寺の入り口です。


お寺敷地横のちょうちん。
日本っていいよね!と思える風景。


これはとげぬき地蔵尊ではありません。
別のお寺の地蔵です。
これすごくでかいんだけど、この写真ではその
迫力が伝わってこないですね。
見上げるほどのでかさです。

その寺で菊展をやっていました。
この日の朝、なんとなく「菊のにおいをかぎたい!」と
思っていた私にはとてもグッドタイミングでした。


和の美です。


すごすぎです。
菊が菊でなくなってる!!

日本ってさぁ、いいよね!
私は好きだなぁ、こういうの。
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