初めて、私用で1日年休を取ってのラマンチャでした。けど、休んででも見に行った甲斐のあったラマンチャでした。
白鸚さんの最後のラマンチャ。それぞれの役者がそれぞれの想いを持って、また観客もそれぞれの想いをもって、そして、白鸚さん自身も想いを持って今日のラマンチャでした。
白鸚さんが精一杯演じるドンキホーテ。感動しかありませんでした。そして、それに対するアルドンサを演じる松たか子も迫力と気合を感じました。
もうこの先、白鸚さん演じるラマンチャの男はないのだと思うと寂しくはあるけど、今日、懸命に演じる白鴎さんを見て、勇気と感動をもらいました。最後の最後まで頑張り抜く姿、その最後の姿を見られたこと、そんな貴重な場に立ち会えたことは本当にかけがいのない日となりました。
言葉ではうまく表現できないのがもどかしいのですが、最後、宗教裁判に向かう姿、大きな拍手を送りました。カーテンコールで松たか子さんからの大きな赤い薔薇の花束をもらい、それを持ってのみんなでの見果てぬ夢の合唱。まずは松さんのソロから入り、だんだん声が増え、会場のみんなも歌ってのラスト。カーテンコーム後も演奏が止まるまで拍手は鳴り止みませんでした。
演劇界の歴史上で、ものすごく大きな瞬間に立ち会えたこと、幸せに思います。
白鴎さん、今まで本当にありがとう。そして、お疲れ様でした。いつまでも心の中に白鸚さん演じるドンキホーテは生き続けると思います。コロナで一度は中断されてしまった舞台だけに、こうやって最後まで走り抜けれたことはそれだけでも本当にありがたい舞台でした。
ラマンチャの復帰を手伝ってくださった方々、役者の皆さんにも本当、感謝です。
ありがとうございました。