Kent Shiraishi Photo Blog

北海道美瑛町の大自然や身近な写真を、
海外へ配信するArtistの呟き。

自分色=My Colorについて

2011年12月11日 | 500px
自分色=My Colorについて

前回、前々回と「色」について書いたら、
多数質問が来ました・・・。

結構カメラについて基本的なことが分かっていない方が多い。
改めてそう感じました。

正直に言いまして、
アマチュアの趣味で楽しむ分には、カメラのこと何も知らずに、
ただ「簡単オート」で撮影していても問題ありません。

それどころか、そうやってカメラ任せで撮影しても今のカメラは十分撮れます。
フォトコンだってそうやって撮影した作品で入賞します。そんなもんです。

ですから何~にも問題ないですよ!
これからもイージーに、楽しく長く続けて下さい~。

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ということでお終いにしたかったんですが・・・。

そうはいかない訳です。
プロならもちろん、アマチュアでも私のブログ読んでるような方は、
プロレベルの意識や技術を目標としている方が多いからです。

さて前回も「色」について書いたところ、色々意見頂いたんですが、
ここでまずあまり写真学校で教えてくれないこと書いておきます。

私のようなプロの写真家のスタンスとして、二つあります。

★一つは自分で写真集を作り売るような作家としての活動。

この場合は「自分色」、My Colorで作品を作り売るわけです。
「気に入ったら買ってください」そういうスタンスです。

作家ですから売れたらそれだけお金になります。
売れなければ・・・です。

アマチュア写真家には、自前で払ってまで写真集作成したり、
個展開く方も多数います・・・これは出版社も喜びます・・・笑。

★もう一つは、クライアント(お客)の希望に沿った作品創り。

人気写真家なら多くのクライアントから依頼が来ます。
お金になるし安定した生活が出来るわけです。

その場合私に関して言えば、色はいくつか用意します。
けして無理に「自分色」を客に押し付けません。
相手に選んで頂くのです。

具体的に示します。
次の作品をご覧下さい。

★「Blue Moment 2

★「Blue Moment 3

どちらも日没後5分以内に撮影したものですが、
ご覧のように色相が違うことがわかりますでしょう。

実は2枚とも全く同じ色、色相に出来ます。
デジタルは色を数字で表現しますから簡単です。

ただしお客様の好みは全員違います。
よってご相談して、お好みの色相にします。

モノクロに関しても同じです。
白黒と一言で言いますが、彩度や色相は無数に表現できます。

フィルムでは出来ない、あるいは簡単ではなかった事が、
今やデジタルでは可能です。
クライアントのニーズ、好みに合わせて調整します。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

一番上で書いたこと、「簡単オート」で撮影するのは楽です。
プロにならなければ何でもありなんです。
楽しければ全てOKです。

・・・ただし、もし貴方がプロで飯を食うなら、
そこまで考えていなくても、500px等で販売して稼ぐつもりなら、
全く違う意識が必要です。

写真が上手いとかセンスがどうとか、技術以前に、
「意識」の問題が大きいと思います。

柔軟性のない写真家が多いと、私は感じていますので、
「好みの色相にします・・・」と言うだけで、
クライアントが喜んでくれます。

ここでアマチュアの方が結構勘違いしている事、書きます。

色相を変える、すなわち「色」をいじると言うと、
抵抗感じる方、特に撮影時の色を後から変えるのが嫌な方も多いでしょう。

誤解しないで頂きたいのは、
「撮影時の色は自然な色ではない」ということです。

そもそも人間の眼は、数ある動物の中でも、色に関しては最強最高の眼です。
カメラといえども人間の眼には遠く及びません。
今後10年、20年後でも追いつくのは不可能でしょう。

ようは人間の眼を中心に考えますと、
「カメラ何ぞで撮影した絵は、最初から自然な色ではないのです。」

このことを頭に入れておく必要があります。
この発想がないと、たかだか何万、何十万円の機械が、
人間の眼が見るのと全く同じ絵を写すなどと、
とんでもない勘違いを起こすのです。

アマチュアなら何をどう勘違いしても構いませんが、
プロは撮影術以前に、カメラや色についてそれなりの知識が必要です。

また色や構図について語る前に、
カメラという機械で現在出来ること、そしてまだ出来ないこと、
さらには今後可能性として出来そうなこと、
その位は学んでおいた方が良いと思います。

もっとも今書いたことは、
私のブログを日頃から読んでいる、ハイアマチュア向けの話題です。
500pxで写真を売りたい方にも役立つ内容だと思います。

ところでその500pxですが、
サイト内にShopを作りますと連絡来てから、もう2週間経ちました。
いい加減にもう作って頂かないと、来年になってしまいますね・・・。

追伸

前回も書きましたが、最近はロシア語圏でよく紹介されているようなんですが、
今度はまた別なオンライン・ジャーナルに17枚も掲載して頂きました。

それこそ今回は、「ナショジオ」のマイケル・メルフォード氏ら、
世界の一流と一緒に紹介されており、大変恐縮しています。

また500pxでトップクラスの人気を誇る、David C. SchultzやKrzysztof Browko、
さらにはShlomi nissim等も掲載されており、
ロシア語圏で500pxの人気が高いことがわかります。

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