2015年6月14日日曜日、少し蒸してきました、外は暑そうです。午前10時過ぎ現在時外気温26℃湿度78%、南東の風4m/s。
ベーム指揮の「グレート」聴き比べ、今朝はこの演奏から始めたい。
1975年3月、来日時のライブ録音である(NHK-FM放送)。この音源については当ブログの過去記事に詳しい。ベーム氏追悼番組をエアチェックしたものである。この番組では1975年3月19日演奏のシューベルトの8番「未完成」と9番「グレート」を続けて放送してくれた。おかげで、演奏開始前の観客の拍手から全部録音されている。ライブ演奏のいいところはこのような臨場感である。名前は判らないが当時のNHK司会者のナレーションも嫌味がなく聴きやすい。いずれにしても歴史的で貴重な音源であることに間違いはない。今はテープ音源をデジタル化したものを聴いておりますが、製品化されたCDと比べるのも愚の行為で、大音量時の多少のツブレなど気にしないようにしている(経年変化したテープに起因するのか、ピーク時のダイナミックレンジが飛び気味(泣)。
しかしながら、そのような音質的ハンディをラクラクと乗り越えてしまう演奏自体は、突き上げてくる感動の一言に尽きる。全体に厚みのある暖色系とでも表現出来ようか、(演奏会)当時3月の未だ肌寒い早春の風を一気に暖めてくれようか、とのベーム氏渾身の指揮に手応え十分の作品である。2曲連続放送ですので収録時間が1時間20分を超えております。ただいまグレートの第2楽章に入ったところで、分厚い弦楽器群のウネリが始まりました。会場のNHKホールの残響時間も好ましい長さです。
余談ですが、クラシック音楽を聴き始めたころ音源の主なメディアはFM放送でした。とにかく高価だったんです、LPレコードは! クラシック・ファン⇒青年⇒お金無い⇒テープに録音⇒FMエアチェックする、という必然の経過がありましたね。FMで放送される番組をエアチェックしてカセットのインデックスに番組のプログラムを記入し、次第に増えるカセットが本棚の空いたスペースを埋めていき、その本数が100本、200本となった頃からテープの管理に気遣うようになり、インデックスタイトルにナンバリングしたり、バインダに台帳化したりで。当時の情報源は2週間毎に出るFM情報誌(私はFM fanを愛読してました)記載の番組プログラムが唯一でしたね。週末になると次週以降2週間先までの番組をチェックして、お気に入りの番組を赤鉛筆で囲み、収録時間に見合うカセットを準備。放送本番時はヘッドフォン+RECボタン+PAUSEボタン+REC LEVEL等々チェックに気を配りましたね。45分を超える演奏には基本、オープンリール・デッキを準備しました。しかし10号のオープンテープはとても高価でおいそれと購入できるシロモノではありませんでした。レコードは高いオープンテープも高い。予算の関係上ついついカセットテープを選択、となったことも懐かしく思います。
はい「グレート」ライブ演奏の全曲が終わりました。当時は第7番と言ってますね。演奏の終わった瞬間に観客の“ウォーッ”という雄叫びのような反応が面白いですね。演奏会で見られる反応も、お国によって様々ですね。ヨーロッパでは床を鳴らし、ブラボーって叫びますが、ウォーッという雄叫びは聴いたことがありません。しかしそれ程に当時の観客が感動したんでしょうね。再聴したデジタル音源からもその熱いものが伝わって来ましたよ。ベーム氏は演奏会で熱く燃えるタイプだったんでしょうね、正に名演と呼ぶに相応しい出来だと思います。
次回はベルリン・フィルとの演奏を聴いてみようと思います。
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ベーム指揮の「グレート」聴き比べ、今朝はこの演奏から始めたい。
1975年3月、来日時のライブ録音である(NHK-FM放送)。この音源については当ブログの過去記事に詳しい。ベーム氏追悼番組をエアチェックしたものである。この番組では1975年3月19日演奏のシューベルトの8番「未完成」と9番「グレート」を続けて放送してくれた。おかげで、演奏開始前の観客の拍手から全部録音されている。ライブ演奏のいいところはこのような臨場感である。名前は判らないが当時のNHK司会者のナレーションも嫌味がなく聴きやすい。いずれにしても歴史的で貴重な音源であることに間違いはない。今はテープ音源をデジタル化したものを聴いておりますが、製品化されたCDと比べるのも愚の行為で、大音量時の多少のツブレなど気にしないようにしている(経年変化したテープに起因するのか、ピーク時のダイナミックレンジが飛び気味(泣)。
しかしながら、そのような音質的ハンディをラクラクと乗り越えてしまう演奏自体は、突き上げてくる感動の一言に尽きる。全体に厚みのある暖色系とでも表現出来ようか、(演奏会)当時3月の未だ肌寒い早春の風を一気に暖めてくれようか、とのベーム氏渾身の指揮に手応え十分の作品である。2曲連続放送ですので収録時間が1時間20分を超えております。ただいまグレートの第2楽章に入ったところで、分厚い弦楽器群のウネリが始まりました。会場のNHKホールの残響時間も好ましい長さです。
余談ですが、クラシック音楽を聴き始めたころ音源の主なメディアはFM放送でした。とにかく高価だったんです、LPレコードは! クラシック・ファン⇒青年⇒お金無い⇒テープに録音⇒FMエアチェックする、という必然の経過がありましたね。FMで放送される番組をエアチェックしてカセットのインデックスに番組のプログラムを記入し、次第に増えるカセットが本棚の空いたスペースを埋めていき、その本数が100本、200本となった頃からテープの管理に気遣うようになり、インデックスタイトルにナンバリングしたり、バインダに台帳化したりで。当時の情報源は2週間毎に出るFM情報誌(私はFM fanを愛読してました)記載の番組プログラムが唯一でしたね。週末になると次週以降2週間先までの番組をチェックして、お気に入りの番組を赤鉛筆で囲み、収録時間に見合うカセットを準備。放送本番時はヘッドフォン+RECボタン+PAUSEボタン+REC LEVEL等々チェックに気を配りましたね。45分を超える演奏には基本、オープンリール・デッキを準備しました。しかし10号のオープンテープはとても高価でおいそれと購入できるシロモノではありませんでした。レコードは高いオープンテープも高い。予算の関係上ついついカセットテープを選択、となったことも懐かしく思います。
はい「グレート」ライブ演奏の全曲が終わりました。当時は第7番と言ってますね。演奏の終わった瞬間に観客の“ウォーッ”という雄叫びのような反応が面白いですね。演奏会で見られる反応も、お国によって様々ですね。ヨーロッパでは床を鳴らし、ブラボーって叫びますが、ウォーッという雄叫びは聴いたことがありません。しかしそれ程に当時の観客が感動したんでしょうね。再聴したデジタル音源からもその熱いものが伝わって来ましたよ。ベーム氏は演奏会で熱く燃えるタイプだったんでしょうね、正に名演と呼ぶに相応しい出来だと思います。
次回はベルリン・フィルとの演奏を聴いてみようと思います。
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