She's gone

彼女との出会いは
奇跡に近いかもしれない

もしあのイベントに参加しなければ

もしあたしの夢が挫けてなければ

もし
あのイベントを知らせるポスターを
見過ごしていたら
学校に貼られてなければ

とか
挙げればキリがないくらい

でも
あたしは
彼女と出会った

出会うべくして
出会ったのかもしれない

ほら
前世は双子だったんでしょう？

誰かが
あたし達に対して言ったこの言葉を
あたしはずっと
大切に持っていた。

なんなら今も。


神様はいつも
やさしくなんかしてくれない。

あんなに
死にたいと願ったのに
死なせてくれなかった

でも
大切な人から奪っていくの

まるで
死ぬのは難しく
かつ
簡単であることを
教えるかのように

優しくなんかない

いつだって
見守ってなんかない
真実をぶつけてくるだけだ



彼女が
もう
いない
なんて



うそだ

だって
笑顔しか
思い出せないのに

どこかで
誰かを
その笑顔で幸せにしてるはずなのに


もう
いないなんて
うそだ


嘘だ
って
いつもの笑顔で
言ってよ


せめて
夢の中でもいいから



泣いても
もう帰ってこないのに
泣くだけ
疲れちゃうのに
泣いちゃうの
なんでだろ


あなたが
もう
いないから

なのか