皆さま
おはようございます!!
川口です。
さて今週も始まりました、お忙しい皆様の代わりに、
今抑えておきたい映画・音楽・小説などを、
自腹でみて、勝手に紹介するコーナー『今週のよいしょ』
※コミュニケーションの一環でお送りさせていただきます。
今週よいしょは、本日授賞式が開催される第95回アカデミー賞特
毎年、個人の趣味で受賞作の予想を立ててますので、
大変恐縮ながら皆様に共有させていただきます。
予想は、個人的な映画の好みは全く別で、
これまでの三大映画祭やアメリカの映画祭の受賞結果をもとに予想
<そもそもアカデミー賞ってなに?>
アカデミー賞とは、アメリカ映画の業界関係者を中心とした団体、
「映画芸術科学アカデミー(AMPAS)」
対象となる作品は、授賞式前年の1年間で、アメリカ・ ロサンゼルスの
劇場において7日間以上公開されることなどが基準となっています 。
アカデミー賞で投票するのは、 主催団体であるAMPASの会員で、
映画業界で卓越した実績を上げた人たちで構成されており、
米国だけでなく、 日本を含めた世界各地の映画人で構成されています。
人数は約9700人(23年現在)。
映画評論家や記者だけでなく、
映画産業内部で働く「業界人」が選ぶのが特徴で、
その中でも「俳優」が最大の投票母体(14%)になっています。
日本だと渡辺謙さんや北野武さん、是枝裕和さん、 新海誠さんなどが
アカデミー会員として知られております。
最高賞とされる「 作品賞 」の投票は、
投票者1人が、1つの作品に投票するのではなく、
投票者1人が 、1位「●●●●」10ポイント、2位「●●●●」8ポイント、 3位「●●●●」6ポイント、、、、、
投票者1人が 、1位「●●●●」10ポイント、2位「●●●●」8ポイント、
とノミネート作品に順位を付けるランキング投票制です。
その投票システムの性質上、
1位を選ぶ人も多いけど、 10位を選ぶ人も多い賛否が分かれている作品よりも、
1位を選ぶ人が少ないけれど、 みんな2位選ぶ優等生な作品の方が作品賞に選ばれる傾向が強いで す。
去年の大本命『パワーオブザドッグ』が最後の最後で逆転され、
『コーダ あいのうた』が受賞するというビックサプライズは、
その投票システムが大きく影響しています。
『コーダ』を嫌いな人ってあんまし、いないですよね。 良い映画でしたね(笑)
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【主要8部門】
作品賞:パワー・オブ・ザ・ドック コーダ あいのうた
<作品賞はどの作品に!?>
今年、作品賞受賞に有力なのは、
ダニエルズ「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ ワンス(以後エブエブ)」、
マーティン・マクドナー「イニシェリン島の精霊」、 NETFLIX「西部戦線異状なし」、
スピルバーグ「フィブルマンズ」、そして大ヒットの「 トップガン」などが挙げられていますが、
↑作品賞ノミネート10作品
結論からお伝えすると、
今年の作品賞は 「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」 が
取ると思います!!(以後エブエブ)
理由は以下の通りです。
①前哨戦で結果を残している!
アカデミーの前哨戦である、全米プロデューサー組合賞(PGA) を含めた
アメリカ四大組合賞を全勝しており、勢いがすごいです。
組合賞の会員はアカデミー会員と被っていることも多く、
過去四大組合賞を取っている1999年『 アメリカンビューティー』、
2007年『ノーカントリー』、2008年『 スラムドッグミリオネア』、2012年『アルゴ』は、
すべて本戦のアカデミー作品賞受賞しております。
前哨戦の結果をみて、皆さん投票するので「エブエブ」 旋風は止まらない!?
②アンチが少ない!
くわえて『エブエブ』は編集、美術、衣装、メイク、 セットの組合賞も
獲得しているため、 ハリウッド含めた世界の映画業界から愛されております。
上記で説明した投票システム上、
映画が愛されている/嫌われていないというのはかなり強みです。
③興行でも成功!
今年の作品賞、筆頭候補だったスピルバーグ「フェイブルマンズ」 、
チャゼル「バビロン」、5月日本公開「ウーマントーキング」 などは、
全米では去年の秋冬公開です。同時期に公開されていたアバターに
興行が喰われたりの諸々で賞レースでは大失速してしまいました。
アカデミー賞はあくまで映画業界の身内を労う賞ですので、
興行収入で成功している(業界に利益をもたらしている) ことも大事です。
その点、大ヒットした「トップガン」が作品賞もあり得る!?
以上のことから、現状では「エブエブ」の1強で、
他作品の巻き返しが難しいのではないかと考えております。
2016年の「ラ・ラ・ランド」 の様なバックラッシュも今のところ無いので、
充当にいけば「エブエブ」が作品賞を取るでしょう。
個人的にはスピルバーグ「フェイブルマンズ」が
めっちゃめっちゃ面白かったので、推したいところなんですが、、 (笑)
<川口の2023年アカデミー賞予想>
【主要8部門】
作品賞:エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス
監督賞:ダニエルズ(エブエブ)
主演男優賞:オースティン・バトラー(エルヴィス)
主演女優賞:ミシェル・ヨー(エブエブ)
助演男優賞:キー・ホイ・クァン(エブエブ)
助演女優賞:ケリー・コンドン(イニシェリン島の精霊)
脚本賞:エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス
脚色賞:ウーマン・トーキング 私たちの選択
【ジャンル別部門】
国際映画賞:西部戦線異状なし
長編アニメ賞:ギレルモ・デルトロのピノッキオ
ドキュメンタリー賞:ナワリヌイ
【技術系9部門】
視覚効果賞:アバター:ウェイ・オブ・ウォーター
撮影賞:西部戦線異状なし
歌曲賞:ナートゥ・ナートゥ(RRR)
作曲賞:サン・ラックス(エブエブ)
衣装デザイン賞:ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー
編集賞:エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス
美術賞:バビロン
メイク&ヘア賞:エルヴィス
音響賞:トップガン マーヴェリック
【短編部門】
短編アニメ賞:ぼく モグラ キツネ 馬
短編ドキュメンタリー賞:Stranger at the Gate(原題)
短編実写映画賞:無垢の瞳
<おまけ:去年はどうだったの!?答え合わせ>
去年お送りした「よいしょ:アカデミー賞予想」ですが、
23部門中16部門が的中させることができました。
上記にも書きましたが、「コーダ」の怒涛の追い上げ、 サプライズ受賞には驚きましたね!
しかし、残念なことに
ウィル・スミスのビンタ事件があり、(衝撃でしたね)
結果なんて覚えてないよ!って方が多くいるかと思います(泣)
今年はトラブルなく式が行われることを願います。
【主要8部門】
監督賞:ジェーン・カンピオン(パワー・オブ・ザ・ドッグ)
主演男優賞:ウィル・スミス(ドリームプラン)
主演女優賞:オリビア・コールマン(ロスト・ドーター)ジェシカ ・チャステイン
助演男優賞:トロイ・コッツァー(コーダ あいのうた)
助演女優賞:アリアナ・デボーズ(ウエスト・サイド・ ストーリー)
脚本賞:ドント・ルック・アップベルファスト
脚色賞:ドライブ・マイ・カーコーダ あいのうた
【ジャンル別部門】
国際映画賞:ドライブ・マイ・カー
長編アニメ賞:ミラベルと魔法だらけの家
ドキュメンタリー賞:サマー・オブ・ソウル -あるいは、革命がテレビ放映されなかった時-
【技術系9部門】
視覚効果賞:DUNE/砂の惑星
撮影賞:DUNE/砂の惑星
歌曲賞:007/ノー・タイム・トュ・ダイ(ビリー・ アイリッシュ)
作曲賞:DUNE/砂の惑星 作曲家:ハンス・ジマー
衣装デザイン賞:クルエラ
編集賞:チック、チック…ブーン!DUNE/デューン 砂の惑星
美術賞:DUNE/砂の惑星
メイク&ヘア賞:タミー・フェイの瞳
音響賞:DUNE/砂の惑星
【短編部門】
短編アニメ賞:ことりのロビンThe Windshield Wiper(原題)
短編ドキュメンタリー賞:ベナジルに捧げる3つの歌バスケの女王
短編実写映画賞:The Long Goodbaye
↑ビンタに驚くニコール・キッドマン
それでは、
また来週も宜しくお願い致します!!!
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