川口雄大の「よいしょ」

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<アバター>第24回【今週のよいしょ】ディズニーの救世主!?「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」編

2023-01-06 | 日記
皆さま
 
 
おはようございます!!

 

さて今週も始まりました、お忙しい皆様の代わりに、

今抑えておきたい映画・音楽・小説などを、

自腹でみて、勝手に紹介するコーナー『今週のよいしょをお送りさせていただきます。

※コミュニケーションの一環でお送りさせていただきます。

 

 


今週のよいしょ世界歴代興行収入No.1の超大作「アバター」

続編『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』編でございます!

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   ※松竹映画じゃなくて、すみません!
 
<あらすじ>
神秘の星パンドラの一員となった元海兵隊員のジェイクは、
ナヴィの女性ネイティリと家族を築き、子供たちと平和に暮らしていた。
再び人類がパンドラに現れるまでは…。
神聖な森を追われた一家は、“海の部族”の元へ身を寄せる。
だが、この美しい海辺の楽園にも、侵略の手は迫っていた…
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【アバターはディズニーを救うことができるのか】
いつもは作品の中身や監督の作家性についてお話することが多いですが、
今回は作品の外側(企業・興行面)についてお話させていただきます。
 
ご存知の方も多いかと思いますが、
21世紀フォックスは2019年にディズニーに買収されたため、
2008年の続編である今作「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」はディズニー作品になります。
ディズニーはこの15年間で様々な買収を行ってきました。
 

・2006年に「トイストーリー」のピクサー
・2009年に「アベンジャーズ」のマーベル
・2012年には「スターウォーズ」のルーカスフィルム

 
そして2019年にはタイタニックやアバターを有する21世紀フォックスを買収いたしました。
ちなみに21世紀フォックスの買収額に関しては、
なんと日本円で約8兆円だそうです。
天文学的数時過ぎて、もうわけわかりません。(笑)
 
そして、買収した膨大なIP(知的財産)を使い、
2019年にストリーミングサービス「ディズニー+」がローンチされました。
ディズニー作品はもちろん、スターウォーズからアバターまで見ることのできる「ディズニー+」は爆発的に世界へ広がり、
今年の8月には、ディズニーの抱えるHuluなどすべての動画配信サービスの総会員数は2億2100万人となりました。
一番のライバルであるNETFLIXの総有料会員数を2億2067万人をわずかに上回っており、
ディズニーは世界で一番有料会員の有する動画配信会社になりました。
 
しかし、「ディズニー+」の好調なディズニーですが、
コロナ禍以降、劇場映画のヒット作はありません。
あのエンターテインメント帝国のディズニーが、です、、、。
下記、コロナ禍以降のディズニー劇場公開作品の興行収入です。
 
・「ラーヤと龍の王国 」 ★3億5985万円

・「 ミラベルと魔法だらけの家  」 ★7億239万円

・「バズ・ライトイヤー」(ピクサー) ★12億2000万円
・「ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界」  ★最終7億くらい?(公開中)
 
因みに、
2019年の「アナと雪の女王2」は133億6,000万円。
2018年の「シュガー・ラッシュ:オンライン」は38億6,000万円。
2016年の「ズートピア」は76億3,000万円ですので、
コロナ禍以降、半減どころか、
少なくとも三分の一以下に興行は落ち込んでしまっています。
 
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【 少し待てばお家で見れる!?新たなスタンダード"45日ルール" 】
「ディズニー+」は好調なのに、なぜ劇場に人が集まらいのでしょうか。
様々な理由が考えられますが、一番大きな理由は『劇場から配信へのシフト』だと思います。
 
コロナ禍でディズニーは新作映画を、
配信独占公開や劇場と配信の同時公開など、試行錯誤を繰り返してきましたが、
現在は劇場公開から45日後にストリーミングに配信する45日ルール」がデフォルトになっています。
 
公開から1か月半経てば、月1000円弱で昨日まで映画館でやっていた作品をお家でいつでも見ることができるわけです。
特にファミリーをターゲットにしているディズニー作品は未就学児のファンも多いので、
車で20分かけてシネコンへ行き、椅子に2時間座ってじっとみるよりも、
お家でお菓子を食べながら(いつでもトイレにいけるし)、観る方が気楽ですよね。
お父様お母様のお財布にも優しく、コストも半分以下です。
今晩の食卓のおかずが一つ増えますね。(私は筑前煮が好きです)
 
もちろん劇場での体験をディズニーは軽視しているわけでもなく(私はそう信じています!!!)、
劇場と配信の両方をどううまく事業として成り立たせ、
利益を最大化していくかが、これからの大きな課題だと認識しているはずなので、
つまり、アバターがポスト「ディズニー+」における劇場代表作品
なるのではないかと私は興味深く見ております。頑張れアバター!
 
今回はコロナ禍以降におけるディズニーという会社の変革についてのお話でした。
余談ですが、数々の買収劇の裏側を収録している、ロバート・アイガー著「ディズニーCEOが実践する10の原則」は読み物としてとても面白いです。
(邦題は自己啓発っぽいですが、中身はそんな感じではございません。原題は「The Ride of a Lifetime」)
 
そんな感じでした。
また次回もよろしくお願いします。
 
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<参考>
Disneyの有料配信会員数がNetflix超え Disney+は米国で値上げ
 


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