ささやか きゃらこ

文章を作る練習も兼ねて
普段のあれこれをここに綴っています。
よろしくお願いします。

紅花栄

2020年05月26日 | 日々のこと
今日から 七十二候「紅花栄」です。
「べにばなさかう」と読みます。
紅花が咲き誇る頃って事のようですが
その紅花 どんな花かご存知ですか

山形県の県花なんですよ。
キク科、ベニバナ属の一年草の花。
まぁ 花の形を見ると
キクと似ているといえば似ているかなぁ•••
でも触る時には要注意ですよ。
トゲトゲでチクチクで痛いんだから
何度刺しちゃった事か
血、出ます•••
だから摘むのは
朝露でチクチクがやわらかい
早朝の内なんですって。

茎の末端に咲く花を摘み取ることから末摘花とも言われる紅花。
末摘花といえば源氏物語に登場する姫のひとり。
鼻が赤くてあんまりかわいくない
万葉集にも登場しているようなので
古くから日本人に親しまれていた花には
違いないようです•••

紅花は染料として使われてもいて
紅もちにした物が北前船で都に運ばれていたそうです。
反物を染めたり
貝殻の内側に塗って口紅にしたり。
染め物はみんなそうなのかなと思いますが
染めた回数で色が全然違ってきますね。
ウチにある紅花染めの法被はオレンジ色。
とても鮮やかで綺麗な色ですよ。
ご近所さんからいただいた
紅花染め体験で染めたシルクのスカーフは
マーブルのピンク色。これも綺麗。やさしいカンジ
子どもの頃に紅花資料館という所で見た
展示されていた当時の着物は
かわいらしい綺麗な紅色でした。
すべて 全然違う色。
花の色に一番近いのはウチの法被かな。
でも 貝殻の内側に塗られている口紅は
紅玉虫色。
光の角度が変われば緑っぽく見えます。
子ども心にも 着物と口紅の色の違いに
ものすごくびっくりしたのを覚えています
ちなみに口紅は
くちびるにのせてもそのままの色らしいですよ。
想像しちゃう•••

ところで冒頭では
今が"紅花が咲き誇る頃"
ともとれる書き方になりましたが
実際はまだ咲いていません。
6月末とか7月あたりに咲いているイメージです。
暦の事はずれ込む事もありますからね。
咲いていなくても
今日から5日間が「紅花栄」です!!

1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、
それぞれをさらに6つに分けた
24の期間を「二十四節気」といい、
さらに初候、次候、末候の5日ずつにわけて、
気象の動きや動植物の変化を知らせるのが
「七十二候」との事です。




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