この記事は2017年6月に書いたものですが、今後もDX'peditionに出かける機会が有るので、改めて掲載します。
以前から事ある度に、『コンテスト中、パイルアップでの/QRPの使用は辞めよう』と言っています。
それを脳内で勝手に『"/QRP"を使用する局はバカ』などと拡大解釈して、文句を言っている局が少なからず居ました。日本語がまともに理解できないアホに何を言っても無駄なのですが、そういうアホの言動を鵜呑みにして、私の主張を誤解している方も居ると思いますので、ここで再度私の主張を掲載します。
(アホは相手にしません)
○ コンテストあるいはパイルアップ中の"/QRP"の使用についてのみの話です。
通常のQSOに関しては言及していません(勝手にやってください)
○ コンテストでは、相手の呼出符号とコンテスト用のナンバー交換のみが有効です
"/QRP"は呼出符号でもなく、公式に呼出符号と一緒に使うように推奨されていません
○ 特にJARLコンテストで"/QRP"を付加して運用しているのは最大の馬鹿以外の何物でありません
ナンバーに"P"を送信しているのに、なぜ"/QRP"を付加する必要が有る?
これはもう、嫌がらせとしか思えません。
QRPお奨め五箇条
1.フルブレークインを使用する
2.送信スピードは相手局に合わせる
3.数回呼んで駄目ならBAND MAPに記録して、コンディションを見ながら再挑戦
4.少なくとも人並みのビームアンテナを使う
5.他人より先に見つける
1.フルブレークイン
信号が100Wより13dB、1KWより23dBも弱い事を自覚すべき。
相手にコピーしてもらえるのは、自分より強い局が呼んでいない場合に限られる。
つまり、タイミングが全て!
呼んでも、呼んでもCQを出される事は当たり前。相手が送信を始めたらただちにこちらの送信を停止すべき。
DXでは弱くても、他の局(JA)にはDXより強い場合も有り、単なる妨害にしかなりません。フルブレークインであれば、35WPM程度までは符号スペースの間でも受信できるので、相手が送信を始めれば分かり、直ちに送信を停止できます。
2.送信スピード
信号が弱いからと20WPM程度で呼んでるアホが居る。他にも呼んでいる局が居る場合には、送信スピードを下げたからと言って、必ずしも了解度が上がる訳ではない。他局と同じ送信スピードにするべき。
送信スピードが遅いと、他の局が呼び終わっても未だ送信中であり、前述した他局の『妨害』にしかならない。おまけに /QRP なんぞを付加されて呼ばれた時には、相手からのコールバックとRSTが完全にマスクされてしまう。
手打ちで自分のコールを打ち間違えるなんてのは問題外、正確に一定の速度で送信するのが了解度を上げる、メモリーキーヤやPCでの送信をするべき。
3.見切り
他局の迷惑(フルブレークインで相手の送信をマスクしない)にならなければ、何時間でも呼んで構わないとは思うが、もっと可能性の有る局を探したほうが効率的で楽しいはず。
バンドマップに記録しておけば、いつでも瞬時にその周波数に戻れる。
4.アンテナ
QRPは質素なアンテナでやってこそ楽しみ、何て信じ込んでるアホも多い。自分で信じてる分には未だ被害は少ないが、それこそがQRPの真髄なんて喧伝している大バカ者まで居る。
QRPは決して偉くなんか無い、その弱い電波を受信してくれる相手の受信能力こそが偉いと言うことを勘違いしてはいけない。
ゲインの有るアンテナを上げて、100Wにダイポール程度の局を打ち負かす楽しみを経験してみたり、ビームアンテナで1W→mW更にμWへ挑戦してみたらいかが?
5.ワッチ
クラスターにスポットされてからQRPでQSOするのは、至難の業
他人より先に見つけてコールするしかない。一人で見つけて呼んでいてもなかなか取って貰えないで居て、それを他局が聞きつけ一発で持っていく、なんてことは良くある事ですよね。
いずれにしても コンテスト中やパイルアップ時に、/QRPを付けても全く意味が無い。そればかりか、他局への迷惑を与えるだけ。それよりは、フルブレークインで他の局が呼び終わって、相手局が送信を始める前の僅かのタイミングでコールしたほうが遥かに効果的。
なお、私はコンテストあるいはDX'peditionに出かけた際には、"/QRP"はコピーしませんし、ログにも記入しません。DXCCであれ、主なアワードでQSLカードに"/QRP"の記載が必要、という規定は有りません。もし、そのようなアワードがあればお知らせ下さい。
2015年以後M/M(XMA)として参加したJARL主催コンテストの戦績
(2019年AADXPH以後新型コロナの感染防止のためM/M運用を中止しています)
YEAR 'TEST CATE QSO POINT MULT SCORE
2021 All JA #3 C19 309 47 14,523
2021 AADXCW #2 CAH 1,447 3,833 216 827,928
2021 ACAG #1 C19 274 216 59,184
YEAR 'TEST CATE QSO POINT MULT SCORE
2020 All JA #1 C7H 787 58 45,646
2020 AADXCW #4 CAH 1,319 3,650 234 854,100
2020 6&Down #1 CMA 1,287 89 14,543
2020 AADXPH #10 PAH 211 519 61 31,659
2020 ACAG #1 CMA 2,257 1466 3,308,762
YEAR 'TEST CATE QSO POINT MULT SCORE
2019 All JA #2 XMA 2,700 199 537,300
2019 AADXCW #12 CAH 361 979 132 129,228
2019 6&Down #3 XMA 1,954 104 203,216
2019 AADXPH #3 M/M 572 1,297 123 159,531 *台風によりOP帰宅
2019 ACAG #1 C50 233 145 33,785 *台風によりSop
2018 All JA #1 XMA 2,963 232 687,416
2018 AADXCW #1 M/M 1,911 5,169 198 1,023,462
2018 6&Down #3 XMA 2,009 114 229,026
2018 AADXPH #2 M/M 908 2,340 166 388,440
2018 ACAG #1 XMA 3,400 1864 6,337,600
2017 All JA #2 XMA 2,944 233 685,952
2017 AADXCW #2 M/M 1,735 4,437 223 989,451
2017 6&Down #2 XMA 2,003 115 230,345
2017 AADXPH #1 M/M 979 2,414 199 480,386
2017 ACAG #2 XMA 3,575 2,014 7,200,050
2016 All JA #1 XMA 3,093 249 770,157
2016 AADXCW #2 M/M 2,020 5,220 263 1,372,860
2016 6&Down #1 XMA 2,228 122 271,816
2016 AADXPH #2 M/M 885 2,243 212 475,516
2016 ACAG #2 XMA 3,275 1,795 5,878,625
2015 All JA #2 XMA 2,950 242 713,900
2015 AADXCW #2 M/M 3,126 8,731 312 2,724,072
2015 6&Down #7 XMA 2,160 85 183,600
2015 AADXPH #1 M/M 1,404 3,777 239 902,703
2015 ACAG #3 XMA 2,948 1,680 4,952,640
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