全市全郡コンテストの結果を見ると、JA1ZGP 電通大ARCが2006年からXMA(マルチオペ・マルチTX部門)で優勝を続けています。つまり、2017年まで12連覇している訳です。
我々が全市全郡コンテストに参加始めたのは、2009年のJO1ZQG/1としてでした。当然移動運用でしたので、全バンド出力50Wでアンテナも架設でした。結果は7位にはなったものの、700QSOもの差をつけられ勝負になっていませんでした。
2010年に1KWの免許を受けてマルチオペによるコンテストに本格参戦しました。しかしながら、未だまともなアンテナが上がっておらず、1本のパンザマストに各バンドのアンテナを無理やり載せた状態でした。順位は4位に上がったものの、1100局もの差をつけられスコアは2倍以上引き離されました。
アンテナやリグを随時更新し続け、スコアは近くまで迫ったのですが中々勝てません。
JA1ZGPと私たち調布クラブは色々なイベントを通じて親密な交流を続けています。それゆえに、お互いにライバル意識は強く、JARL主催コンテストでは勝ったり負けたりしています。なんとか、JA1ZGPの連勝を阻止したいと思い、2017年には2011年にJA1ZGPとしては最高の711万点を超える720万点を超え、優勝を確信したのですがわずか60QSO差で負けてしまいました。
2018年のACAGに向けて
こんな経緯があり、今年こそ連勝を阻止したいと思い裏工作を開始しました。
負けた主原因はオペレータの不足だと判断していました。2017年はオペレータは11名で、3.5-1200MHzの9バンドを運用しました。ACAGにおいては、2.4/5.6/10Gはそれほどの重要性はありません。1時間に数局しか出来ないバンドに貴重な人員を配置する余裕は有りませんでした。
オペレータの休憩時間も考慮すると、効率の悪いバンドは休止しても休憩を取ってもらうようにしました。しかし、これでは24時間全バンドでCQを出せるJA1ZGPに勝てるのは非常に困難です。とにかく、十分なオペレータを確保することがJA1ZGPを打破できるかどうかの分岐点であり、色々な方をリクルートして何とか私を含めて12名を確保しました。
オペレータ
JE1CKA, JP1QGO, JH0CEO,JA1XUY, JA1KSA, JH1EAQ,
JJ2JQF, 7N2JZT, JR9FFO,JR2SCJ, JJ8DAN, JP1XND,
しかし、休憩時間を考えると12名は決して余裕が有るわけではありません。昨年の運用実績とオペレータ年令を考慮して運用スケジュールを決めました。ハードウエアの向上も計画してはいたのですが、結局ほぼ昨年と同じアンテナと設備で挑むことになりました。
今年は台風の当たり年で、特に9月に入ってから大きな台風が発生し、そのうちのいくつかが上陸しました
台風24号 9月18日発生、30日20時頃に非常に強い勢力で和歌山県田辺市付近に上陸後さらに速度を速め、本土を縦断し10月1日12時に東北地方を抜けた所で温帯低気圧となった。
台風25号 9月29日発生、急速に発達し10月2日には「猛烈な」勢力となり、6日に韓国南部に上陸後日本海に抜けて温帯低気圧となった。
24号が上陸し関東地方に再接近する9月30日に、非常事態に備えて飯能シャックに常駐しました。21時頃から雨が激しくなり、22時には土砂降り、その後雨は小降りになった様ですが風が強くなりました。しかし、想像していたほどの風でもなく、そのうちに寝てしまいました。
10月1日 木の葉や枝が付近に散乱していますが、倒れている木も無いようでそれほど強い風では無かったみたいです。 ただ、7MHzの4EL(1年前に風でリフレクターが飛ばされ、それ以来3EL)のブームステーが随分緩んでいるなーと思い、タワーに上って張り直そうとしたら、かなり危ない状況になっていました。
ブームステーとシャックルの部分のワイヤーが1本を残して破断しており、ブームマストクランプの3本あるUボルトの根元の1本が破断していました。一旦降りてブームステーの修復材料を準備して、交換用のUボルトを持って16時半に再度タワーに上りました。ハンドウインチでステーワイヤを引き寄せ、修復用のワイヤーを継ぎ足してある程度引っ張りましたが、まだかなりディレクター方向に傾いています。また、破断したUボルトが穴に食い込んでいて外せませんでした。タワー上でジタバタしている内に暗くなり、これ以上作業を続けるのは危険を伴うため、残りは明日作業継続することとしてタワーを降りました。
10月2日 工事を何回もシミュレーションして、必要な工具とワイヤクリップ等を用意してタワーに上りました。ハンドウィンチでは引き代が足りなかったため、CDのタワーエレベータ用のウィンチを最上段に取り付けることにしました。また、ブームステーを更に延長しブームステーの取り付け位置を目一杯高くして、その少し上にプーリーを取付けることで、十分な引き代を確保しました。ウィンチを引くたびにギリギリいやな音がして突然ステーが切れたらどうしよう、という不安がつきまといました。急がずゆっくりウィンチを引き、ステーワイヤ、ワイヤクリップの状況を確認しながらの作業でしたので、時間は掛かりましたがブームを水平に出来ました。反対側のブームステーにはほとんど力がかかっていなかったので、手で引寄せ後はバックルを回して適当なテンションをかけました。
ブームが水平になったことに寄り、どうやっても抜けなかったブームマストブラケットの折れたUボルトがスルリと抜けました。
ところが25号が直後に日本に接近してくる予報が有りましたが、コンテストが迫っていたため対応策も立てられないのでこのまま運を天に任せて静観するしかありませんでした。幸い本土上陸は無く、日本海に抜けて行ったためほとんど影響は有りませんでした。
これでアンテナに関しては、全バンド正常な状態になりました。後は各バンドの運用位置の再配置とPCの設定等の室内作業ですが、限られた室内空間でいかに快適に(各バンドのオペレータが干渉せずに)運用できるようにするか、という結構大掛かりな作業が残っています。前回の運用で3.5/7MHzの運用机と、144/430MHzの運用机が余り離れていなくて椅子同士が干渉したために、腰をひねって運用し続けなければならない状況となっていました。その後3.5のオペはしばらく腰痛に悩まされたそうです。
運用への参加を要請した際、十分な運用空間を確保することが参加条件と言われました。この問題を解決するために8月に使っていたベッドを持ち上げてロフトベッド化する作業を行いました。
2018-08-30 シャックの改装(ロフトベッドの製作)
その下に144/430運用デスクを移し、電源、同軸ーブルの配線を行い、それに伴う他のバンドの運用位置を変更する作業が残っています。この作業にはかなりの時間を要しましたが、各バンドの椅子の後ろには1m以上の空間が確保できました。
我々が全市全郡コンテストに参加始めたのは、2009年のJO1ZQG/1としてでした。当然移動運用でしたので、全バンド出力50Wでアンテナも架設でした。結果は7位にはなったものの、700QSOもの差をつけられ勝負になっていませんでした。
2010年に1KWの免許を受けてマルチオペによるコンテストに本格参戦しました。しかしながら、未だまともなアンテナが上がっておらず、1本のパンザマストに各バンドのアンテナを無理やり載せた状態でした。順位は4位に上がったものの、1100局もの差をつけられスコアは2倍以上引き離されました。
アンテナやリグを随時更新し続け、スコアは近くまで迫ったのですが中々勝てません。
JA1ZGPと私たち調布クラブは色々なイベントを通じて親密な交流を続けています。それゆえに、お互いにライバル意識は強く、JARL主催コンテストでは勝ったり負けたりしています。なんとか、JA1ZGPの連勝を阻止したいと思い、2017年には2011年にJA1ZGPとしては最高の711万点を超える720万点を超え、優勝を確信したのですがわずか60QSO差で負けてしまいました。
JE1CKA vs JA1ZGP in ACAG
2009
1 JA1ZGP 3074 1795 5,517,830 H
7 JO1ZQG/1 2373 1407 3,338,811 M
2010
1 JA1ZGP 3568 1995 7,118,160 H
4 JE1CKA 2468 1529 3,773,572 H
2011
1 JA1ZGP 3397 1943 6,600,371 H
2 JE1CKA 2767 1661 4,595,987 H
2012
1 JA1ZGP 3090 1846 5,704,140 H
2 JE1CKA 2846 1759 5,006,114 H
2013
1 JA1ZGP 3186 1844 5,874,984 H
4 JE1CKA 2557 1531 3,914,767 H
2014
1 JA1ZGP 3184 1867 5,944,528 H
2 JE1CKA 2993 1821 5,450,253 H
2015
1 JA1ZGP 3408 1853 6,315,024 H
2 JA1YGX 2996 1689 5,060,244 H
3 JE1CKA 2948 1680 4,952,640 H
2016
1 JA1ZGP 3290 1833 6,030,570 H
2 JE1CKA 3275 1795 5,878,625 H
2017
1 JA1ZGP 3632 2008 7,293,056 H
2 JE1CKA 3575 2014 7,200,050 H
2018年のACAGに向けて
こんな経緯があり、今年こそ連勝を阻止したいと思い裏工作を開始しました。
負けた主原因はオペレータの不足だと判断していました。2017年はオペレータは11名で、3.5-1200MHzの9バンドを運用しました。ACAGにおいては、2.4/5.6/10Gはそれほどの重要性はありません。1時間に数局しか出来ないバンドに貴重な人員を配置する余裕は有りませんでした。
オペレータの休憩時間も考慮すると、効率の悪いバンドは休止しても休憩を取ってもらうようにしました。しかし、これでは24時間全バンドでCQを出せるJA1ZGPに勝てるのは非常に困難です。とにかく、十分なオペレータを確保することがJA1ZGPを打破できるかどうかの分岐点であり、色々な方をリクルートして何とか私を含めて12名を確保しました。
オペレータ
JE1CKA, JP1QGO, JH0CEO,JA1XUY, JA1KSA, JH1EAQ,
JJ2JQF, 7N2JZT, JR9FFO,JR2SCJ, JJ8DAN, JP1XND,
しかし、休憩時間を考えると12名は決して余裕が有るわけではありません。昨年の運用実績とオペレータ年令を考慮して運用スケジュールを決めました。ハードウエアの向上も計画してはいたのですが、結局ほぼ昨年と同じアンテナと設備で挑むことになりました。
今年は台風の当たり年で、特に9月に入ってから大きな台風が発生し、そのうちのいくつかが上陸しました
台風24号 9月18日発生、30日20時頃に非常に強い勢力で和歌山県田辺市付近に上陸後さらに速度を速め、本土を縦断し10月1日12時に東北地方を抜けた所で温帯低気圧となった。
台風25号 9月29日発生、急速に発達し10月2日には「猛烈な」勢力となり、6日に韓国南部に上陸後日本海に抜けて温帯低気圧となった。
24号が上陸し関東地方に再接近する9月30日に、非常事態に備えて飯能シャックに常駐しました。21時頃から雨が激しくなり、22時には土砂降り、その後雨は小降りになった様ですが風が強くなりました。しかし、想像していたほどの風でもなく、そのうちに寝てしまいました。
10月1日 木の葉や枝が付近に散乱していますが、倒れている木も無いようでそれほど強い風では無かったみたいです。 ただ、7MHzの4EL(1年前に風でリフレクターが飛ばされ、それ以来3EL)のブームステーが随分緩んでいるなーと思い、タワーに上って張り直そうとしたら、かなり危ない状況になっていました。
ブームステーとシャックルの部分のワイヤーが1本を残して破断しており、ブームマストクランプの3本あるUボルトの根元の1本が破断していました。一旦降りてブームステーの修復材料を準備して、交換用のUボルトを持って16時半に再度タワーに上りました。ハンドウインチでステーワイヤを引き寄せ、修復用のワイヤーを継ぎ足してある程度引っ張りましたが、まだかなりディレクター方向に傾いています。また、破断したUボルトが穴に食い込んでいて外せませんでした。タワー上でジタバタしている内に暗くなり、これ以上作業を続けるのは危険を伴うため、残りは明日作業継続することとしてタワーを降りました。
10月2日 工事を何回もシミュレーションして、必要な工具とワイヤクリップ等を用意してタワーに上りました。ハンドウィンチでは引き代が足りなかったため、CDのタワーエレベータ用のウィンチを最上段に取り付けることにしました。また、ブームステーを更に延長しブームステーの取り付け位置を目一杯高くして、その少し上にプーリーを取付けることで、十分な引き代を確保しました。ウィンチを引くたびにギリギリいやな音がして突然ステーが切れたらどうしよう、という不安がつきまといました。急がずゆっくりウィンチを引き、ステーワイヤ、ワイヤクリップの状況を確認しながらの作業でしたので、時間は掛かりましたがブームを水平に出来ました。反対側のブームステーにはほとんど力がかかっていなかったので、手で引寄せ後はバックルを回して適当なテンションをかけました。
ブームが水平になったことに寄り、どうやっても抜けなかったブームマストブラケットの折れたUボルトがスルリと抜けました。
ところが25号が直後に日本に接近してくる予報が有りましたが、コンテストが迫っていたため対応策も立てられないのでこのまま運を天に任せて静観するしかありませんでした。幸い本土上陸は無く、日本海に抜けて行ったためほとんど影響は有りませんでした。
これでアンテナに関しては、全バンド正常な状態になりました。後は各バンドの運用位置の再配置とPCの設定等の室内作業ですが、限られた室内空間でいかに快適に(各バンドのオペレータが干渉せずに)運用できるようにするか、という結構大掛かりな作業が残っています。前回の運用で3.5/7MHzの運用机と、144/430MHzの運用机が余り離れていなくて椅子同士が干渉したために、腰をひねって運用し続けなければならない状況となっていました。その後3.5のオペはしばらく腰痛に悩まされたそうです。
運用への参加を要請した際、十分な運用空間を確保することが参加条件と言われました。この問題を解決するために8月に使っていたベッドを持ち上げてロフトベッド化する作業を行いました。
2018-08-30 シャックの改装(ロフトベッドの製作)
その下に144/430運用デスクを移し、電源、同軸ーブルの配線を行い、それに伴う他のバンドの運用位置を変更する作業が残っています。この作業にはかなりの時間を要しましたが、各バンドの椅子の後ろには1m以上の空間が確保できました。
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