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聴刻堂日乗

映画「罪の声」

映画「罪の声」を観た。

2020年の日本映画。
監督は土居裕泰。
脚本は野木亜紀子。
出演は小栗旬、星野源ほか。

1984年のグリコ・森永事件を
題材にした、塩田武士の同名の
ミステリー小説が原作だ。

犯行には3人の子供の声のテープ
が使われていた。なぜ子供の声が
使われたのか。その子供たちは今
どうしているのか。

テープに使われた声の1つが自分
のものだと知った男と、新聞記者
が巡り会い、一緒に事件の真相を
探ってゆく・・・。

面白かった。

当時大きく報道されていた未解決
事件。その真相に迫ってゆくよう
な感じで興味をそそる。もっとも、
事件に関して事実に則してるとは
言え、犯人等は作者の創作なんだ
けどね。

夢や希望を奪われた子供の悲劇。
親と子の情愛。歪んだ正義。マス
コミの因果さ。色々なことが描か
れる。惜しむらくは、それらのバ
ラバラな羅列感。

場面場面は印象的だが、観終わっ
た後に何故か残らないのよね。
もう少しなんとかできそうなのに。
惜しいなぁ。

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