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聴刻堂日乗

映画「ロロ・アンド・ザ・キッド」

映画「ロロ・アンド・ザ・キッド」
を観た。

2024年のフィリピン映画。
監督・脚本はベネディクト・ミケ。
出演はユーワン・ミカエル、
ジョエル・トレほか。

路上生活をする老人と男の子。
金持ちの邸宅の前で同情を引き、
隙を見て金品を盗む暮らしだ。
ある日、子供の無い夫婦から男の
子を養子に、と求められ・・・。

この子にとって幸せなのは養子に
貰われることではないのか。自分
と居ても学校にも通わせることが
できない。だが、自分を慕ってく
れるこの子と離れるのはあまりに
辛い。老人は思い悩む。

と、話は至ってシンプルで、ベタ
過ぎるくらいなのだが、こう正面
から迫られると、ついグッときて
しまう。

風景の映像がキレイだよな、とか。
貧富の格差が大きいよな、とか。
フィリピンの映像に関心を寄せて
気恥ずかしさを紛らわす。

どんな国の人だって、素直に感じ
ることは共通なのだなぁと思う。
幼い頃に過ごした楽しい時間は
宝物だし、遠くから愛しい人を
見守るのは切ないのだ。

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