映画「結婚解消」を観た。
2024年配信のポーランド映画。
監督はミハウ・ハチンスキー、
ラドスロウ・ドラビグ。
出演はマグダレア・ポプワフスカ
ほか。
ポーランドの結婚や離婚の制度が
よく判らない。お構いなしに映画
はどんどん進んでゆく。どうやら
民事と教会の二重の制度があるら
しい。そう気付くのは映画が1/3
ほど進んでから。
民事的には離婚して十数年の夫婦。
教会に婚姻無効の申請を出すのだ
が、なかなか認めてもらえない。
それでドタバタ・・・という話。
教会の旧弊をシニカルに描く映画
かと思いきや、それは副菜だった。
主菜は婦人の、家族との物語だ。
婦人は新しい夫と家庭を持ってる。
元夫との間に娘が一人、新夫との
間にも娘が一人。離婚騒動で元夫
と過ごす時間が増え、新夫と娘と
との間にスキマ風が吹き始める。
権威主義的な職場の上司に手を焼
き、旧弊たる教会に振り回され、
その中でも言いたいことを言い、
やりたいように行動する婦人。
我慢強い新夫に支えられ、最後は
万事めでたし、めでたし。
ああ、自由って素晴らしい。