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聴刻堂日乗

映画「ウェザリング」

映画「ウェザリング」を観た。

2023年のアメリカ映画。
20分の短編サスペンス。
監督・脚本は
メガリン・エキカンウォーク。
出演はアレクシス・ラウダーほか。

映画というのは表現だ。観る人に
何かを伝えようとするものだ。特
に短編では、それがぎゅっと詰ま
っている筈だ。

作者が伝えようとしたものを上手く
感じ取れたと思えれば、充実した
映画体験と言えるだろう。その点、
本作は手応えのある映画だった。

主人公は黒人女性。流産で子供を
喪う。その後、白人の夫は逃げて
しまう。自身も何者かの暴力に襲
われ、怖ろしい思いをする。

恐怖とは自分を脅かすものの正体
が判らない時に感じるものらしい。
そしてその正体が判ったら、冷静
さを取り戻すことができるだろう。

主人公はジャーナリスト。冷静さ
を取り戻し、書けずにいたレポー
トに着手する。そのタイトルを見
たら、作者の伝えたいことはこれ
だったのかと気付くのだ。

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