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聴刻堂日乗

映画「Fukushima 50」

映画「Fukushima 50」を観た。

2020年製作の日本映画。
監督は若松節朗。
出演は佐藤浩市、渡辺謙ほか。

題名は、福島第一原発の事故の際
現場に留まり対応に奮闘した人々
に対する海外メディアの呼称だ。

映画はその奮闘ぶりを描いたもの。
事実に基づいた内容だ。実際の
現場の人々には尊敬を禁じ得ない。
映画はこれでいい。だが・・・。

2011年から13年が経つ。
3月11日には毎年、東日本大震災
についてテレビで特番が組まれる。

福島原発は、廃炉まで最長40年の
計画だが、2021年開始予定だった
核燃料デブリの取出しは三度も延期
され続けている。

放射線量が非常に高く、人が近づけ
ない。遠隔での処理方法も未確立。
10年以上経ても手をこまねいてる。

事故当時のテレビ映像が未だに目に
浮かぶ。

炉心溶融に至れば、被害範囲は半径
250km、避難対象5000万人、
日本の東半分は壊滅する。

あの時、多くの人が無力感を感じた
はずだ。

津波は大自然の怖ろしい営為だ。
だが、原発は人間が作ったものだ。
自分が作ったモノが暴走し、それ
に対処できず滅んでしまう。
なんと愚かな。

それでもなお全国の原発は動かし
続けている。「核のゴミ」の最終
処分も未定のままで。

もう、よせ。
こんなことは。

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