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聴刻堂日乗

映画「さようなら、コダクローム」

映画「さようなら、コダクローム」
を観た。

2018年のアメリカ映画。
監督はマーク・ラソ。
出演はエド・ハリス、
ジェイソン・サダイスキ、
エリザベス・オルセンほか。

主人公は音楽プロデューサーの男。
職場に看護婦が現れ、父親が末期癌
で余命数カ月と言う。父親を憎み、
長らく顔も会わせてない。父親の
希望で、閉鎖間際のコダクローム
現像所に車で連れて行ってほしい
と言う。男は拒否するが説得され、
3人で車の旅に出ることに・・・。

音楽、父と子、車の旅、男と女、
消えゆくアナログ写真フィルム。

映画の設えとしては文句なし。
確かに悪くは無かったが・・・。
なぜか印象が薄かった。

主人公の男が描けてないのだろう。
なぜ父を憎むのか、その気持ちは
旅の中でどう変化するのか、結末
によって彼は何を悟るのか。
ぼんやりしてピンボケ写真の様。

主人公よりも、エド・ハリス演じ
る父親の方が印象的だった。父親が
主人公の映画だったのか?と思う
ほど。こっちはピント鮮やか。

構図は良いけど、ちょっとピントが
ズレちゃった、そんな感じかなぁ。

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