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聴刻堂日乗

映画「プラットフォーム」

映画「プラットフォーム」を観た。

2019年のスペイン映画。
監督は
ガルデル・ガステル=ウルティア。
原案・脚本はデビド・デソーラ。
出演はイバン・マサゲほか。

ああ、びっくりした。
なんか凄い映画だった。

「穴」と呼ばれる奇妙な施設。
10m四方のフロアの真ん中に四角
い穴が開いている。1フロアには
二人ずつ。上から食事が乗った台座
が降りて来て、止まっているわずか
な時間だけ食べることができる。

全部で何フロアあるかは判らない。
自分のいる階は番号で示される。
台座は上から順番に降りて来るので、
上の階層では好きな物を好きなだけ
食べられるが、下の階層では残り物
しか当たらない。

一人ひとりが適量を食べれば下層の
人も飢えることはない。だが実際は
上層の人達が浪費してしまい、下層
の人は飢えに苦しむ。フードロスの
問題が思い浮かぶ。

1ヶ月経つと階がシャッフルされる。
盛者必衰の理か。下層の悲哀を経験
した人が上層に変わった時、下層の
人を思いやることはできるのか。友
愛や連帯が試される。

フロアの同居人はどういう人なのか。
隣人とどんな人間関係を築けるのか。
まるで社会の縮図だな。

そして、この映画の結末は?
人は何をゴールに生きていくのか。
色々考える要素が詰まった映画だ。

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