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聴刻堂日乗

「秋刀魚の味」

「秋刀魚の味」。
小津安二郎監督の1962年の作品。
翌年に亡くなったので最後の作品。

自分にとって初めての小津安二郎。
自分が生れた頃に創られた映画。
昭和の日本の記録映画の様だった。

家柄と学歴で決まる社会の身分。
男は仕事、女は家事の男尊女卑。
そんな旧弊も敗戦で崩れつつある。

男性は、孤独で淋しい。
それに対して、女性は凛としてる。
岩下志麻、岡田茉莉子、岸田今日子
みな若くて、綺麗だ。

あの時代を見事に切り取っている。
だが現代の若者が観てどう思うか。
伝わるメッセージはあるだろうか。
自分にはよく判らない。

判らないと言えば。
「秋刀魚の味」というタイトル。
これも何を意味しているのか謎だ。
因みに秋刀魚を食べる場面は無い。

昭和ってあんな時代だったっけ。
やたら酒を飲むシーンが多いし。
会社での会話はセクハラ丸出し。
この60年で世の中は進歩してるよ。

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