映画「足跡はかき消して」を観た。
2018年のアメリカ映画。
監督はデブラ・グラニック。
出演はベン・フォスター、
トーマサイン・マッケンジーほか。
じんわり見入ってしまった。
やや冷温の映画だ。
自然公園の森の中でテント暮らし
をする父娘。違法だとして保護され
住居と職を与えられる。しかし、
父親は適応できず、再び二人で
森の中の生活に戻ろうとする。
父親は戦争への従軍経験で、悪夢
にうなされるなど、PTSDに苦し
んでいる。他の人々と一緒の生活
ができないのだ。
娘は父親を慕っている。しかし
他の人間関係がある生活にも抑え
がたい魅力を感じる。ジレンマに
悩む感情が娘の目に表れる。
森には、父娘の他にも、町から
離れて暮らす人が多くいた。
中には退役軍人もいるようだ。
森の中はうす暗く、冷たい雨が
降り続く。