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聴刻堂日乗

凪良ゆう「滅びの前のシャングリラ」

凪良ゆうの小説を読んだ。
「滅びの前のシャングリラ」。

小惑星の衝突で人類が滅亡する。
その前の1カ月間。これ以上ない
ほどの絶望的な状況の中で、4人
の人間が辿り着いた幸せについて
の物語。

面白かった。
前半は、凪良ゆうってこんなん
だったっけ?と意外だったが。
4編の物語の中で第3編が一番
好きかな。泣けた。

それにしても、よくこんな大上段
のSF的設定で書こうと思ったもの
だ。それで書ききってしまう所が
エライ。
それも「流浪の月」で本屋大賞を
受賞後の第一作でだ。

登場人物の一人が大阪の人で、
大阪弁のセリフがいい。別に関西
でなくても、九州でも東北でも
いいんだけど。地の言葉というか、
本音の言葉みたいな感じがして
好きだ。

末尾の著者紹介に滋賀県生まれと
書いてあった。なるほど関西の人
なんやな。

でも大阪の人は思ってしまうねん。
滋賀と大阪はちゃうねんで、て。

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