マイルス・デイヴィスの映画。
副題は「クールの誕生」。
音楽家のドキュメンタリーは良い。
音楽と共に人となりも時代背景も。
まとめて感じ取ることができる。
書物ではこうはいかない。
マイルス・デイヴィス。
ジャズの帝王、と言われる。
その呼び名はなるほど相応しい。
40年代、50年代、60年代、
70年代、80年代。
それぞれの時代の音楽場面で。
自分の新たな音楽を発表していく。
常に新しい音楽を指向した。
映画音楽の制作時、映像を観ながら
即興で演奏していく姿は圧巻だ。
「死刑台のエレベーター」。
観てみたいと思った。
道は平坦ではなかった。
黒人への人種差別に苦しんだ。
麻薬や病気で活動できない期間も。
それでも復帰を果たしてきた。
亡くなったのは1991年。
享年65歳。
足跡にしてはとても若い印象だ。
疾駆し続けた証だろう。
人の命は長ければ良い訳じゃない。