映画「ありがとう、ごめんね」
を観た。
2023年のスウェーデン映画。
監督はリサ・アーシャン。
出演はサンナ・スンドクヴィスト
ほか。
Netflixの配信。
第二子出産を間近に控えた女性。
夫が突然に亡くなってしまう。
幼い息子になかなか伝えられない。
悲しみに暮れる舅。
何かと口うるさい姑。
途方に暮れ泣きたいのはこっちだ。
背景説明が無く、観る者はいきなり
状況に放り込まれる。主人公の女性
は終始不機嫌で怒っている。この女
はいったい何に腹を立ててるんだ?
映画が進むにつれ少しは明らかに。
両親は幼い頃に離婚した。
姉は父親と一緒に家を出た。
母は早くに亡くなった。
普通、そうした出来事が描かれて、
登場人物の感情を窺い知るのだが。
この映画は出来事を主に描かない。
感情が表現され、その感情が映画
を通して変化していく様を描く。
感情が主で、出来事は最小限。
感情主義とでも言うべきか。
スウェーデン映画ってこんなんか。
いやいや、たった一本見ただけで、
スウェーデンを語るまい。