青空のCafétime

唇にうたを。心に青空を。気まぐれに開店中♫

梅雨の晴れ間。月曜日。

2020-06-15 07:24:04 | Diary
夜のうちに雨が降ったらしい。気づかなかった。その雨も上がり、空は雲の隙間から綺麗な青が見える。ニュースの天気予報コーナーでは、今日は梅雨の晴れ間で暑くなると言っている。
 
梅雨入りしたら空気の匂いが変わった。湿った土の匂いに何かの花の甘い香りが混じる。晴れるとまたそれが変化する。
 
そんな月曜日。
 

雨の日のひとりごと。ドライブとずぶ濡れサイクリストの関係。

2020-06-13 13:46:05 | Diary
梅雨に入って、また雨の季節がやってきた。傘をきちんと差したつもりなのに服が濡れたり、湿気で髪のセットが崩れたりするのはちょっと憂鬱だ。でも雨の日のドライブは嫌いではなかったりする。


まだ学生だった頃、夏休みの前に免許を取ろうと教習所に通った時期がちょうど梅雨の時期で、だからたくさんある車のスイッチ類の中で最初に覚えたのがワイパーのスイッチだった。


左右に揺れるワイパーのクッ、クッという静かな音。濡れたタイヤの音。ウインドウを流れ落ちる雨粒。そぼ降る雨のドライブは親密な静けさを感じる。


その雨の中を、傘も差さずレインコートも無しで走っているスポーツタイプの自転車とすれ違う。乗っているのは中年の男性。ずぶ濡れのようだ。


今日は朝から雨なのだから、出かけたら途中で降られてしまったのではないだろう。サイクリングのスタートの時点ですでに降っていたはず。ずぶ濡れのサイクリングは楽しいのだろうか。


雨の日にランニングしている人はたまに見かけることがある。頭の先から爪先まで全身びしょ濡れになるだろうが、帰宅したら裸になってシャワーを浴びて、脱いだ服は洗濯すればいい。でもびしょ濡れのサイクリングは自転車が錆びてしまうのじゃないか。


サイドミラーに映る、サイクリストの丸まった背中を見ながらそんなことを考える、雨の土曜日のわたし。
 

いつものあなた

2020-06-04 08:17:59 | Diary
通勤のために毎日いつも同じ時間の電車に乗れば同じ人たちに会うわけで、そのつもりがなくても何となく顔を覚える。それはわたしの方ばかりじゃなくて、相手もきっと同じだろう。会うと言ってもおはようとか挨拶を交わすこともないのだが、駅のホームのいつもの場所に立った時に、いつもいるはずの人がいないと、何となく気づく。

二十歳ぐらいの女の子だった。いつも黒っぽい地味な服を着て、かわいい顔立ちなんだからもっと明るいファッションにすればいいのにと、毎朝心の中で余計なお世話を焼いていた。わたしとは反対側のホームで一人、電車が来るまでスマホを見ている。

その女の子をいつの間にか見かけなくなった。見なくなったのは確か緊急事態宣言が発表された頃だったと思う。解除されたら戻ってくるかなと思ったのに、今現在もいつもの場所に現れない。

どうしたんだろう。わたしなんかが心配しても仕方ないと思いつつ、毎朝、彼女の不在を感じるのである。

イタリア公園の夏

2020-06-03 06:28:27 | Diary


汐留のイタリア公園に行ってみたいと言ったのはわたしの方だった。 暑い日が続く八月のある日のことだ。

行きたかった理由は、イタリア公園という名前が洒落ていたのと、東京湾に面した浜離宮庭園横のその周辺は今まで行ったことがなかったからである。 ネットで調べたらイタリアのある都市から港区に寄贈されたとあった。 あちらのデザイナーの手によるイタリア様式の整形庭園で、各所に置かれた石像や壺などもわざわざイタリアから運んできたとのこと。 しかしそんな公園を作ることになった由来はよくわからない。

JR新橋でゆりかもめに乗り換えて一つめの汐留駅で降りる。 首都高沿いに歩いたらすぐに公園に着いてしまうので、一旦JRの線路をくぐり、西からぐるっと円を描くようなデートコースにしょうと、事前に二人で何となく決めていた。

コースメニュー全体としては、途中にあるイタリア街をぶらぶら散策し、イタリア公園を散歩して浜離宮庭園に入り、水上バスに乗って浅草まで行くというプランであり、これも何となくすんなりきまった。

この何となくというのが良い。

もともと気が長い方ではないわたしは、 何もしないでのんびりしたいと思っても、やるべきことや次のことを考えてしまう。 しかしそんな自分に疲れてしまい、 一度自分と自分の周りをリセットして、あまり考えずにのんびりしたくなった。 その人ともそんな感じで、出会いと言えるようなイベントもなく、何となく自然に、何となく一緒に過ごす時間がわたしの日常に織り込まれた。

お互いに頻繁に連絡することもなく、次にいつ会えるかなんて考える必要もなく、相手の気持ちを思い巡らせる必要もなく、だいたいつきあっているかどうかすら曖昧で、でもそんな曖昧な距離感を許せて、許してくれる人。

イタリア公園デートは最高に暑い日で最高に楽しかった。 期待したイタリア公園は庭園以外は何もないところで、真夏に日陰のない公園を散歩する人などわたしたち以外は誰もいない。 ただ、ブーケのような白い花を満開に咲かせたサルスベリが綺麗で強く印象に残った。

初体験の水上バスでは、わたしはほぼデッキの上に立ち、帽子が飛ばないように手でしっかり抑え、塩っぱい風に吹かれながら景色を眺めていた。でも彼は暑すぎると笑って冷房の効いた船内とデッキを行き来していた。

その最高に暑くて最高に楽しかったのんびりデートの翌日、熱中症で寝込んだことを、蛇足であるが付け加えておく。

しれっと戻る。

2020-06-02 19:12:05 | Diary
自分のようにあれこれ書き散らすブログのジャンルはどれを選んだらよいのだろう。そう。ブログランキングのことである。

恋愛詩ブログになっていたが、そのままでは看板に偽りありで苦情が出そうだ。今はもうランキングに興味などないけれど、ランキングサイトの脱退手続きが面倒なので、ブログジャンルを適当に変えて非表示にした。

ブログを再開するにあたり、二年も放置したクセに、しれっと何事もなかったかのように振る舞おうと思った。「ただいま」などという言葉はおこがましくて口に出せない。だいたい二年前だって、ただいまの挨拶と共に戻ったのにも関わらず、すぐにいなくなってしまったのだから、自分で自分が信用できない。

多分、ブログという媒体が向いていないのだろう。日記をつける習慣も全くないのに日記機能が基本のブログを、お手軽だからという安易な理由で続けられるものではなかった。

最初にこのサイトでブログを始めたのは四年前。その後に小説サイトに移り、そちらはずうっと今でも継続しているから、やはりエッセイのようなブログはわたしには向いていないのだ。なんて、自分で自分に言い訳をしてみたり。

またふらっといなくなるかもしれない。でもとりあえず、懐かしいこの場所にいようかな。

そうね。しばらくの間は。