くろさん亭、おかわり

花は盛りに、月は隈なきをのみ、見るものかは

興味があることは、何年たっても覚えているもので。

今日のタイトルがまさにそうです。

出店は「徒然草」

”花は盛りに、月は隈なきをのみ、見るものかは”

簡単に訳してみますと

”桜は満開、月は満月だけが見るべきものなのか?”

というような意味です。(←ちょっと大まかな訳ですけど・・・)

なぜ、このようなことを言うかと申しますと。



       

やっと今日、行くことができた”笹尾のしだれ桜”

目印はこの”笹尾公民館”

臨時駐車場になっていますので、ありがたくここで駐車。



       

       (これは笹尾公民館の近くのハナモモ)

すると、桜見から帰ってこられたお客様が

「もう散っとったよ」

と、親切に教えてくださいます。

・・・。

さもありなん。

このごろ、かなり暖かい日が続きましたから。

ちょっと歩いていきますと、目の前に

       

見えてきました!

笹尾のしだれ桜。



       

たしかに、散り始めといった風情です。

風に乗って、ちらりほらりと花びらが迎えてくれるよう。



          


近寄ってみたら、なんとも愛らしい花々。

樹齢約130年とか。

そんな年齢には見えません(笑)

なんでも、持ち主の方の曽祖母様が東北旅行から苗木を持ち帰り、庭先に植えたのが始まりだとか。


そういえば、この樹以外にも、お家の庭にも何本か桜がみられましたっけ。


       


里のほうを眺めているような様子の優しい姿。

満開の頃は、さぞかし華やかなのでしょう。

それがちょっと収まった頃の穏やかな姿にも見えなくはないかも。




この桜のある地区はちょっとわかりにくい、奥まった場所だと思っていたのですが。


       

なんと、昔はここは熊本市河内とつなぐ主要道路だったのです!

だから、この場所には

       

お地蔵様が祀られ、井戸があったのです。


山道を越えての移動は大変だったことでしょう。

その時の旅人たちはここで、しばしの休憩をしたのでしょうか。

       

そんなことを考えながら駐車場まで戻ったら、電信柱のうえに旅ガラス。

いえ、カチガラス。

さて、次はどこに行くのかな?
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