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ふと 手がとまりました。
神戸市長田区。
それは、震災時なんども耳にした地名でした。
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華やかな鯉の羽裏、中陰の三つ紋
つやを抑えた黒地には
ふっくらと藤の花が浮き出て
それを限る矢羽の柄には銀糸が使われています。
昔の羽織は、着丈が縫いこまれていたり、
衿も反幅のままだったりすることがあります。
外からではまったく気がつかなくて、
技術のみごとさに舌を巻くと同時に、
のちのちを見据えた智慧に頭が下がります。
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折りこまれていた衿が長かったので 等分し、
後ろ身頃とあわせてワンピースにしました。
丈は、ふくらはぎの中ほどまであります。
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裁ち落した前身頃をはいだショールを輪にして、肩掛けボレロ風に。
マーガレットにすればいいのでしょうが、かんたんに、こんなのもありかと。
畳紙の呉服屋さんは、みつかりませんでした。
このご時世ですから、廃業されたのかもしれません。
そう思いながら、
四月から今日までかかりました。
P.S.
この服は、この後修正を重ねて、最終的にピンタック付きロングスリーブのワンピになりました。
矢羽柄のワンピース ~リメイク x リメイク
ワンピース出来上がりましたね。
と~っても素敵です。
むかーし、フランスの民芸品のブラウス、縫い目はまがっているのに、とてもステキにみえました。
色と、生地の雰囲気がよかったんだと思います。
それをたのみに、腕はへっぽこですが、がんばってます。
技術に多大な限定があるので、結果は似たり寄ったりでも、過程は試行錯誤の連続です。