ときどき、外で見かける光景。
「xxちゃん、他の人にめいわくだからね、やめましょうね」
「xxちゃん、ほら、やめてね」
たいがい、xxちゃんは迷惑行為を中断せず、周囲はがまんし続けることになる。
たぶん、子どもはわかっているのだ。
親がそう言うのはたんに周囲へのいいわけで、
大目に見てもらえると織り込み済みなこと。
本人の意思を尊重して、お願いしているわけだから、
きくもきかないも勝手な . . . Read more
子どもたちがようやく乳児から幼児へなりかけのころ。
眼を釘付けにしたニュースがあった。
若い母が急死し、残された子どもたちが餓死した事件だった。
冷蔵庫のなかには食べるものがはいっていたという。
詳しい経過は忘れてしまったが、
このことはわたしにひとつの基準をあたえた。
わたしがいなくても生き残れるように。
まず子どもたちを冷蔵庫の前に呼び、
中にあるものは何でも食べてよいと宣言した。
そ . . . Read more
玲が、ふてくされて登校した。
選択科目の保護者欄に、あっさり署名捺印しなかったから。
上の子たちを育てたときも感じた憤りが
またこみ上げてくる。
どうして、これしか選べないの。
いま、学べなかったら
もう一生縁のない科目かもしれないのに。
どうして、この子たちは
学ばなくていいと、
いったい、だれが決めたのよ。
文系・理系に分けておいて、なにが全人格的教育なの。
わたしは、子どもたちに
. . . Read more
浴衣にすら袖をとおさない年が続いた。
わけあって、人前に出る用ができた。
マズイ。
なによりも、ぎこちないのを見抜かれるのが。
旅先で、湯上りに着てみた。
直前まで、わすれてしまった貝ノ口をおさらいしてたにしては、
娘とあわせ五分で着付けられたは上々かな。
(おとうさんが夕食の時間まちがえるからサ)
なんでもやってみるもんだ、と思ったのは
正真正銘
わかばまーくのお嬢の所作。
コップひとつ . . . Read more
親が子どもを育てるときけど。
できることなどたかがしれてる、とつぶやいてしまう。
わたしのこどもはリッパ。
わたしが監督したからよ。
わたしの作品。
運がよかったのね。
人格左右できるほど だいそれたことなどできない。
それに気づいたのが
わたしの子育かもしれない。
不始末で、袋叩きにあってる親を見ると
紙一重で自分だったかもしれない。
そんな、きわどい運不運で ひとを 非と問えるのか。
. . . Read more